「マンション・戸建」論争【どっちが良いのか?】

この記事ではこんなお悩みにお答えします

・マイホームの購入を検討中だが、マンションと戸建で迷っている。。

・私に適しているのはどちらなのかを知りたい!

家を買うならマンションと戸建、どちらが良いか?

これはネット上でもよく論じられている永遠のテーマです。

それぞれにメリット、デメリットがあり、結局のところ「人による」としか言い切れないこの問題ですが、「私にとって」という言葉を頭に付けてみると、見えてくる景色が変わってきます。

早速、解説していきましょう。

「マンション・戸建」論争【どっちが良いのか?】

一般論でいう「マンションと戸建、どちらが良いか?」に正解はありませんが、「私にとって、マンションと戸建はどちらが良いか?」という問いかけであれば、それぞれの形態に向いているライフスタイルというものは存在します。

私の周りの不動産営業の中には、

「マンションと戸建どっちが良いかなんて、好みの問題ですよ」

などという説明になっていない説明をする人もいますが、これではプロとしてはあまりにも不親切でしょう。

最終的に選択するはお客様自身ですが、その選択に「納得感」を持たせてあげるのも、不動産仲介営業の仕事です。

そこで今回は、どういった方が「マンション」「戸建」に向いているのか?、はたまた向いていないのか?といったテーマで、解説を試みます。

鹿児島 二郎

私自身が大手仲介会社で何組ものお客様のマイホーム探しをお手伝いしてきた経験を基にご説明します。

とはいえ、「利便性重視ならマンション!」「小さい子供がいるなら音が気にならない戸建!」といった内容なら、既に多くのサイトで叫ばれていますので、本サイトではもう少しピンポイントの条件に突っ込みます。

誰にでも当てはまる内容ではないかもしれませんが、マイホーム探しの視野を広げるお手伝いができれば幸いです。

「マンション」に向いている人

(1)数年から十数年経ったら住み替えたい人

短いスパンで再度引っ越しをしたい方には、マンションの方が向いています

引っ越しをしたい理由は様々でしょうが、現状では予算的な問題で本当に住みたい街に住めない方や、住宅ローンを短期で返済し、賃貸に出して不動産投資に挑戦したい方などです。

駅に近いマンションは資産価値が安定しており、特に50~70㎡程度の広さであれば、単身、DINKS(夫婦二人の世帯)、ファミリー、などなど、どんな家族形態の方にも需要があります

鹿児島 二郎

資産価値の観点だけで言えば、駅近、50~70㎡のマンションが最もおすすめです。

また、マンションは一般的に、同程度の立地条件を持つ戸建に比べれば割安ですので、無理なく住宅ローンを返済できる価格の物件も見つかりやすいはずです。立地や広さといった要素を間違えない限り、売却や賃貸という選択肢をとっても、大きく失敗するケースは少ないでしょう。

逆に、終の住処として数十年(何なら数世代に渡って)住み続けたい、という方にはマンションは向きません。

マンションの場合は簡単には建て替えることができないというデメリットがあります。

将来、建て替えに関する法整備が進み、現在よりもハードルが低くなることは考えられますが、現状では、遅くとも築40~50年くらいで売却してしまわないと、売るに売れなくなるリスクのある資産です。

鹿児島 二郎

この辺りは「100年コンクリート」の存在など、諸説ありますが、個人的な考えを記載しております。

戸建には「建物を自由に建て替えられる」という、マンションには無い最大のメリットがあります。築年数が古くなり、メンテナンスも限界という状態になったとしても、建て替えることで何十年にも渡ってその場所に住み続けることが可能です。

メンテナンス技術の進歩など、将来がどうなるかは誰にも分かりませんが、引っ越しをしたくないのであれば戸建を選ぶのが無難です。

(2)貯金が苦手な人

貯金が苦手な方も、マンションに向いています。マンションは通常、毎月「修繕積立金」が区分所有者(各お部屋を所有している人)から徴収されており、大規模修繕などの定期的なメンテナンスは、その積立金から賄ってくれます。

なかには積立金の金額が十分でなかったり、滞納が常態化しているマンションもありますので購入前には確認が必要ですが、突発的にまとまったお金が必要になるケースというのは少ないです。

この点、戸建の場合は「屋根」「外壁」「バルコニー」などのメンテナンス費用は全て自分で支払わなければなりません。相場は建物の大きさにもよりますが、新築して20年後に前述の3か所(屋根、外壁、バルコニー)の修繕をおこなうとすれば、概算で200~300万円程度でしょうか。これに加えてシロアリ対策なども追加でおこなえば費用は更に膨らみます。

よく「マンションは管理費と修繕積立金が毎月かかるから損」という方がいらっしゃいますが、メンテナンス費用がかかるのは戸建の場合も同じです。

したがって、メンテナンスのタイミングでまとまった貯金額の確保ができない性格の方は、マンションの方が向いているでしょう。

「戸建」に向いている人

(1)ペットを飼っている人

マンションの場合は管理規約というものがあり、ペットが飼育できるか?飼育できるとすればどんな種類で、何頭までOKなのか?といったルールが細かく定められています。

こんなお話をすると、「最近はペット可のマンションも多いじゃないか!」という批判を頂戴しそうですが、ここで論じたいのは「選択肢の多さ」と「物件の探しやすさ」についてです。

まず、「選択肢の多さ」についてですが、「ペット可」のマンションを探すということは、その時点で世の中にあるマンションの内、一定数が選択肢から除外されます。除外された中には、そのエリアで比較的割安であったり、間取りが魅力的な物件も含まれているわけです。

そういった状況で物件を探していると、「ペットがいなければこの物件が良かったのに。。」といった気持ちになり、何だか損をした気分になりがちです。

2つ目の「物件の探しやすさ」については、実はSUUMOやat-homeなどの不動産ポータルサイトで検索できる「ペット相談」という条件は、必ずしも正確ではありません。

ペット不可なのに「ペット相談」と表示していたり、その逆もまたしかりです。

他にも、「ペット相談」の物件だが実は「犬猫は不可」であったり、猫はOKだが犬はダメであったり、例を挙げれば切りがありません。

また、規約の記載内容が「人に迷惑をかけるペットは不可」などとあいまいな場合も多く、そもそも正確に決まっていないケースもあります。この場合、物件を買った後に「犬はうるさいからダメ」なんて言われると大きなトラブルに発展するわけです。

この「どんなペットならOKなのか?」という情報を正確に把握することは、プロの仲介会社をもってしても手間がかかるため、よほど暇な営業担当者でない限り、紹介する前に一つ一つ、ペット飼育規則の確認を取ってくれることはまれです。

よって、気に入った物件があったら営業担当者に規約を詳しく調べてもらい、「調べたら結局ダメでした」なんてことが繰り返されます。

最近はペット可のマンションも増えており、良い物件に巡り合えた方もたくさんいらっしゃることは承知していますが、ペット可であっても入居後の騒音・臭気トラブルは付きものですので、やはり積極的にはおすすめしません。

当たり前ですが、戸建の場合は全て、間違いなく「ペット可」の物件です。ペットを飼うのであれば、戸建を選択することをおすすめします。

(2)車を2台以上保有している人

通勤等を含めて移動手段の多くが車であり、かつ2台以上保有している方は戸建に向いています。

マンションのメリットは何といっても、駅に近い立地が戸建よりも比較的安く手に入る、ということです。通勤に駅を利用しない場合、資産性を度外視すれば駅に近い必要はありません。

前述したように、駅に近い物件は需要が安定しており、資産価値の維持という観点では間違いなく有利ですが、同時に、将来の地価というのはどこまでいっても不確定の要素でもあります。

この点、「駐車場代」というのはある程度予測の立つ費用(例えば、月額:15,000円×2台分の駐車場代を30年間支払い続けた場合の費用は、15,000円×2台×12か月×30年=1,080万円)ですから、すぐにコスト削減できるという時間的な利益も加味すると、戸建を選ぶのがおすすめです。

また、ここからはあくまでも想定でしかありませんが、IT化の進行によって、コロナ禍後も在宅勤務、リモートワークという勤務形態は残っていくものと思われます。

昨今は日常的な買い物、外食、何なら医療機関の受診など、従来であれば考えられなかった分野に至るまで自宅で完結するようなサービスが普及していますので、首都圏や名古屋、大阪といった都市部であれば、駅から遠い不動産でも、将来的に一定の需要は残っていくことでしょう。

立地が良いに越したことはありませんが、冒頭で触れた「私にとって」という観点から考えると、車を複数台保有する方は戸建を選択することをおすすめします。

まとめ

  • 「マンションと戸建、どちらが良いか?」という問題は、「私にとって」という視点から考える
  • 「数年から数十年経ったら住み替えたい」「貯金が苦手」な方は、マンションに向いている
  • 「ペットを飼っている」「車を2台以上保有している」方は、戸建が向いている

「ペット」や「車2台以上」などは限定的な条件であるため、中には「全然参考にならなかった!」という方もいらっしゃったかと思います(;^ω^)

ですが、そんなあなたはある意味「どちらも選択できる」ラッキーな方です。「マンションか戸建」かいう種別にこだわらずに物件を検索し、広い選択肢の中からご自身に合う物件を見つけてみてください。

鹿児島二郎

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