「橋本駅」の住みやすさ ~リニア開通と再開発に湧く相模原の中心市街地~

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「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。

総合おすすめ度:3.8 / 5.0

  • 交通利便性   ★★☆☆☆
  • 住居費のコスパ ★★★★☆
  • 1人飯スポット ★★★★★
  • 娯楽      ★★★★★
  • ステータス   ★★★☆☆

「橋本駅」の住みやすさ ~リニア開通と再開発に湧く相模原の中心市街地~

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「橋本駅」は、JR横浜線・京王相模原線の急行(特急)停車駅であり、JR相模線の始発駅。

リニア開通と再開発に湧く、相模原の中心市街地である。

 

交通利便性(★★☆☆☆)

主要駅へのアクセス

  • 東京駅:1時間24分(乗り換え1回)
  • 新宿駅:1時間6分(乗り換え1回)
  • 渋谷駅:1時間2分(乗り換え1回)
  • 横浜駅:50分(乗り換え無し)

※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出

出典:ジョルダン

「橋本駅」は残念ながら、交通利便性があまり良くない

比較的神奈川県寄りの都心ターミナル駅である「新宿駅」「渋谷駅」まででも1時間強、「東京駅」に関しては1時間半弱ほどの時間を要する。

「橋本駅」はJR横浜線・相模線が通る他、京王相模原線の始発駅でもある。JR線は何れもローカル路線であるため、多くの人が都心へ直通する京王線を利用して通勤する。

しかしながらこの京王線は複々線化が進まない状況にあり、ノロノロと運転をしている事情から朝の通勤には結構な時間がかかる。始発駅であるため、座って通勤ができる点は大きな特長であるものの、都心からの距離が遠すぎるのは無視できないデメリットだ。

早起きが得意で、通勤電車内で読書等の趣味を楽しめるタイプの方には向いているかもしれないが、総合的に見た交通利便性としては微妙な評価だ。

 

住居費のコスパ(★★★★☆)

橋本駅(はしもとえき)の直近の地価は、公示地価の平均値が19万7503円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は65万2904円/坪であり、変動率+3.28%の上昇です。

相模原市緑区の最新公示地価は平均16万4977円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均54万5381円/坪です。前年からの変動率は+2.29%です。

※上記は「土地代データ」の「橋本」「相模原市緑区」のページより引用

2023年の公示地価に基づく橋本駅周辺の平均坪単価は65万2904円

相模原市緑区全体の平均坪単価54万5381円と比べると2割ほど高い

前年からの変動率は+3.28%であり、これは好調な区内平均を上回ると共に、県内全体で見ても特筆すべき伸び率と評価できる。

 

相模原市緑区は中心地である橋本の他、津久井湖や相模湖の周辺など、良く言えば「自然豊かな地域」を包含する自治体だ。区内唯一の都市部である橋本駅周辺の地価が区内平均を上回ることについて、特に不自然な点は無い。

一方で、平均値との価格差が10万円/坪ほどに止まっている点については注意が必用。橋本駅を最寄りとするエリアは非常に範囲が広く、駅の地価相場を構成する地点はタワーマンションの集積する駅前から、駅徒歩30分を超えるような住宅地等、様々だ。

駅前の地価に関しては坪単価100万円を優に超えており、これは市内南東側に位置するもう一つの中心地、「相模大野駅」をも凌駕する水準といえる。

駅近の立地を希望している場合は、上記の事情をよくよく認識する必要があるだろう。

 

また、橋本駅は現状の地価だけでなく、前述の通り伸び率についても市内最高クラスの水準を示している。これは記事タイトルにもある通り、令和9年の開業を目指す「リニア中央新幹線」の停車駅が新設されることへの期待の現れだ。

リニア中央新幹線とは、東京と大阪をつなぐ「中央新幹線」に時速500キロメートルで走行する超電導リニアモーターカーを導入するプロジェクトです。

現在、令和9年の品川・名古屋間の開業に向けて、「営業・整備主体」である東海旅客鉄道株式会社によって建設が進められています。

※上記は相模原市HP「リニア中央新幹線」のページより引用

 

新駅の設置に伴い、駅周辺の再開発が進められると共に、橋本駅の弱点である交通利便性についてもプラスの効果が期待できる。

リニア中央新幹線の神奈川県駅が橋本駅付近に設置されることにより、三大都市圏と結ばれる首都圏南西部の交流ゲートとして、さらなる都市機能の集積や駅周辺の交通環境の改善・強化が期待されています。

リニア中央新幹線の開業により、広域交流拠点と東京都心間の所要時間は現在の約60分から約10分に短縮されます。また、東京都心と中部圏、近畿圏間の所要時間は、現行の東海道新幹線ではそれぞれ約110分、約150分であるのに対し、それぞれ40分、67分に短縮されます。

※上記は相模原市HP「リニア中央新幹線の建設」のページより引用

 

以上の通り、橋本駅の地価は既に市内最高水準に高騰しているが、リニア開通の計画を背景にさらなる伸長も期待できる。マイホームの居住地としては相模原市の相場に見合わない予算が必要になるものの、将来性を加味して地価のコスパは上位と評価したい。

 

1人飯スポット(★★★★★)

橋本駅の特長として、駅前エリアを中心に商業施設が多く集積している。それらのテナントとして結構な数の飲食店が入居しているため、外食環境については市内屈指の充実度を誇る

 

まずはJR側の駅ビル「味の食彩館はしもと」をご紹介。サラリーマンにとって親しみやすい、以下の飲食店が営業中。

  • てんや
  • 寿しの魚常
  • 箱根そば
  • 餃子の王将
  • 日高屋

 

続いては京王線側の駅ビル「京王クラウン街橋本」。普段使いにピッタリの飲食店が多く入居している。

  • マクドナルド
  • なか卯
  • ガスト
  • ドトール
  • 餃子の満州

 

駅の南東側、改札から徒歩5分の場所にある大規模商業施設「アリオ橋本」。施設の規模にふさわしく、目ぼしいものだけでも15カ店の飲食店が営業中だ。

  • マクドナルド
  • バーガーキング
  • ケンタッキーフライドチキン
  • 大戸屋
  • ドトール
  • タリーズ
  • ミスタードーナツ
  • 餃子の王将
  • 長崎ちゃんぽん リンガーハット
  • 究極ラーメン横濱屋
  • 鎌倉パスタ
  • お好み焼き 道頓堀Ⅱ
  • 築地銀だこ
  • 伝説のすた丼屋
  • いきなりステーキ

 

駅の北口からすぐという恵まれた立地にある「ミウィ橋本」。この施設に限った話ではないが、お店のラインナップは他の施設と若干被っている。

  • サンマルクカフェ
  • ミスタードーナツ
  • 鎌倉パスタ
  • ペッパーランチ
  • とんかつ 新宿さぼてん

 

こちらも駅の北側、バスロータリーの近くで営業する「イオン橋本店」。スーパーではあるものの、気軽に利用しやすい数店の飲食店が1階に入居している。

  • マクドナルド
  • サブウェイ
  • 築地銀だこ
  • はなまるうどん

 

長くなりすぎるので詳細は割愛するが、橋本駅の周辺では商業施設のテナント以外にも以下の飲食店が営業中だ。この街に住めば、快適な外食ライフが約束されることだろう。

  • 自家製麺 二丁目ラーメン
  • 地鶏と金目鯛 中華そば 榊
  • 蒙古タンメン中本
  • 壱角家
  • れんげ食堂 Toshu
  • 松屋
  • なか卯
  • かつや
  • モスバーガー
  • フレッシュネスバーガー
  • サイゼリヤ
  • ガスト
  • くら寿司
  • ベックスコーヒーショップ
  • コメダ珈琲店

 

娯楽(★★★★★)

当ブログでは度々取り上げている情報だが、相模原市民の娯楽といえばなんといっても「パチンコ」である。

「パチンコ王国相模原」の中核を成す橋本駅の周辺も勿論例外では無く、今日も街には「ジャラジャラきゅい~ん!」というハッピーなBGMが響いている。

 

駅の北側、改札からほど近い場所で営業する「チャレンジャー」。

下記ストリートビューにある「遊館」の他、イオン橋本店の1階に「A館」も営業している。

 

こちらは駅の西側にある「パチンコフジ」。

500台を超える遊技台と300台超の駐車場を備える、郊外らしい大型店舗だ。

 

先ほどのパチンコフジよりも更に西へ行った先で営業する「コンパル橋本」。

駅からは遠いが、ローソンが併設されている点は地味に便利だ。

 

駅の東側エリアにある「トワーズ相模原店」。

駅から1.5kmほど離れているが、地域最大級である500台超の駐車場があるので車で来店しよう。

 

橋本駅の周辺にはパチンコ以外にスポーツジムも充実している。

まずは駅の北側、改札からほど近い場所にある「エニタイムフィットネス」。

駅近の立地であることに加え24時間営業なので、都心への通勤で帰りが遅くなるサラリーマンも利用しやすい。

 

駅の北東側には「スポーツクラブルネサンス」がある。

残念ながら24時間営業ではないが、ミストサウナなんかもあるので好みによってはこちらを選ぶのも良いだろう。

ちなみにだが、同じ施設に映画館「MOVIX橋本」も入居している。

 

駅の北西側にあるショッピングモール「ラ・フロール」には「コナミスポーツクラブ」が入居している。

このショッピングモール、飲食店は大して無いのだが、カラオケやネカフェが入っているので好きな人はジムと併用してみよう。

 

続いてはゴルフの打ちっぱなし施設を紹介する。

駅から結構離れた南西側のエリアでは「飛鳥ゴルフ練習場」が営業中。

フェアウェイは最長180ヤード。オートティーアップ方式なので快適に練習できる。

 

こちらは駅の南側にある「橋本ゴルフセンター」。

フェアウェイは短めなので、アプローチの練習をしたい時におすすめ。

 

駅の南西側にはスーパー銭湯「湯楽の里」がある。露天風呂やジャグジー、サウナが完備された充実の設備が魅力。

駅からはバスで15分という遠い立地なので、できれば自家用車で通おう。

 

まとめると、橋本駅の周辺には「パチンコ」「スポーツジム」「打ちっぱなし」「スーパー銭湯」がバランスよく揃っており、娯楽には困らない。

都心まで行かずともそれなりに楽しい週末を送ることができるため、若い世代にもおすすめできる街だ。

 

ステータス(★★★☆☆)

相模原市民「橋本はよく行きますよ。色々あって羨ましいです。」

東京23区民「ああ、京王線の。。リニアが通るんでしたっけ?(それくらいしか知らない)」

横浜・川崎市民「相模原(笑)」

橋本駅は、前述の通り周辺に複数の大規模商業施設を擁している。そのため、立地的には外れに位置するにも関わらず、休日には多くの市民が訪れる街だ。駅前にはタワーマンションなんかも立ち並んでいるため、時にはちょっとしたお金持ちのような評価を受けることもあるかもしれない。

都心へ直通する京王線の終点であること、リニア中央新幹線の開業を控えていることを理由として、東京都民からの認知度もそれなりある。しかしながら、降車したことのある人は多くないため、どんな街なのか?程度の説明は必要になるだろう(ただし、相手が興味を持つかは別問題)。

また、相模原市民の宿命として、残念ながら横浜・川崎市民からは高確率で田舎者扱いを受けるので注意。

現状の微妙な立ち位置にはそっと目をつぶり、これから始まる街の発展に期待を抱いて毎日を過ごすのが、正しい橋本スタイルである。

 

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