「向ヶ丘遊園駅」の住みやすさ ~再開発で堅調な地価上昇を見せるドラえもんの街~

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「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。

総合おすすめ度:3.8 / 5.0

  • 交通利便性   ★★★★★
  • 住居費のコスパ ★★★☆☆
  • 1人飯スポット ★★★★★
  • 娯楽      ★★★☆☆
  • ステータス   ★★★☆☆

「向ヶ丘遊園駅」の住みやすさ ~再開発で堅調な地価上昇を見せるドラえもんの街~

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「向ヶ丘遊園駅」は、副都心「新宿」に続くブランド路線「小田急線」の急行停車駅。

再開発で堅調な地価上昇を見せるドラえもんの街である。

 

住みやすい(住みたい)ところ

  • 再開発により駅周辺の地価が上昇中。将来性に期待が持てる。
  • 東京との県境に近く、交通利便性は県内トップクラスを誇る。
  • 飲食店が充実しているが、大規模な繁華街等はなく治安が比較的良い。

住みにくい(住みたくない)ところ

  • どちらかというと「下町」「学生街」という印象の街。高級住宅街・金持ち・富裕層等のイメージは乏しい。

参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数

 

交通利便性(★★★★★)

主要駅へのアクセス

  • 東京駅:39分(乗り換え1回)
  • 新宿駅:21分(乗り換え無し)
  • 渋谷駅:24分(乗り換え2回)
  • 横浜駅:46分(乗り換え2回)

※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出

出典:ジョルダン

「向ヶ丘遊園駅」の交通利便性は良好。

東京の主要ターミナル駅である「新宿駅」と「渋谷駅」までは約20分

東京駅へも40分弱でアクセスできる。

「向ヶ丘遊園駅」はそのイメージから郊外と思われがちだが、この交通利便性は県内の主要駅でもトップクラスだ。

小田急線の終点である「新宿駅」を経由するルートであれば、帰りは座れる可能性が高いため、この街に住めば毎日の通勤が快適になるに違いない。

 

住居費のコスパ(★★★☆☆)

向ヶ丘遊園駅(むこうがおかゆうえんえき)の現在の地価は、公示地価の平均が34万2428円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は113万1995円/坪であり、前年比+1.97%の上昇です。

川崎市多摩区の最新公示地価は平均27万2800円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均90万1818円/坪です。前年からの変動率は+1.44%です。

※上記は「土地代データ」の「向ヶ丘遊園」「川崎市多摩区」のページより引用

2023年の公示地価に基づく向ヶ丘遊園駅周辺の平均坪単価は113万1995円

川崎市多摩区全体の平均坪単価90万1818円と比べると2~3割ほど高い

前年からの変動率は+1.97%であり、区内全域の上昇率を上回る堅調な伸びを示している。

 

向ケ丘遊園駅は前述のように交通利便性が良く、多摩区役所の最寄り駅でもある地域の中心地だ。

こうした特長から、周辺よりも地価が高くなるのは当然といえば当然である。

その勢いは、いまや快速急行停車駅である隣の「登戸駅」にも匹敵する水準となっている。商業施設の充実度は登戸よりも向ケ丘遊園の方が高いため、この地価水準は概ね妥当であると評価できるだろう。

登戸駅(のぼりとえき)の直近の地価は、公示地価の平均値が35万5000円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は117万3553円/坪であり、変動率は+1.93%の上昇です。

※上記は「土地代データ」の「登戸」のページより引用

 

なお、登戸駅前では2024年1月現在、再開発に伴う商業施設の新設工事が進んでおり、近い将来に地価相場は変動する可能性がある。

マイホームの購入を検討している方は、このエリアの最新情報に気を配っておくことをおすすめする。

 

1人飯スポット(★★★★★)

向ヶ丘遊園駅周辺には多数の1人飯スポットが存在している。

その充実度は快速急行停車駅の「登戸駅」を上回っており、外食環境を重視する方にはおすすめしたい街だ。

 

まずは南口改札を出てすぐのロータリー至近に「マクドナルド」「吉野家」「松屋」「ケンタッキー」といったファーストフード店が4軒もある。

その場で食べるも良し。テイクアウトして家で食べるのも良しだ。

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前述の4店舗の他、「箱根そば」「大戸屋」「キッチンオリジン」「ガスト」「ジョナサン」「バーミヤン」「東秀」も営業中。

これらの飲食店は全て、南口ロータリーの一角に集中している。

ラインナップ的に学生の需要を取り込んでいるものと思われるが、サラリーマンにとっても嬉しい環境だ。

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チェーン店以外に、ラーメン屋の数も多いのが向ヶ丘遊園の良いところ。

それぞれ特色のある実力派のラーメン店が、今日も住民の食欲を満たしている。

 

駅の南側にある家系ラーメン屋「大桜」。

当ブログでも度々登場する、神奈川県内の有力チェーンだ。

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こっちも駅の南側にある、京都ラーメン「森井」。

京都の名産である「九条ネギ」を使うなど、食材へのこだわりを感じる店だ。

塩や味噌といった数種類のスープを選べるが、個人的には醤油が一番おいしい。

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インパクトのある看板が目を引く、鯛だしラーメン「聖龍」。

スープは醤油と塩の2種類があるが、鯛の味わいを楽しみたいなら「塩」がおすすめ。

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他にも個性豊かなラーメン屋が多数ある。

居酒屋や焼き肉屋なんかもよく見かけるが、紹介し切れないので割愛。

とにかく、外食のラインナップは県内でもトップクラスの街だ。

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娯楽(★★★☆☆)

向ヶ丘遊園駅の周辺は「パチンコ屋」「スポーツクラブ」が何軒か営業している。

飲食店の充実度に比べると、この辺りは必要最低限の施設がある、といった程度の印象だ。

 

画像は駅の南側で営業する「BANBAN POLARIS」と「HINOMARU」。

主要駅の店舗だけあって、規模はそれなりに大きい。

これ以外に、北側にも「GINZA U-style」というぱちんこ専門店がある。

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こっちも駅の南側にあるスポーツジム、「big S」と「JOY FIT 24」。

画像はないが、北側では「ANYTIME FITNESS」も営業している。

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南側のロータリー至近と踏切の近くには、それぞれ「TSUTAYA」と「BOOK OFF」が営業している。

インドア派の方は、立ち寄ってみると良いだろう。

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こう見ると娯楽としては物足りない駅に見えるが、向ケ丘遊園駅周辺では注目すべき再開発の計画がある。

実は旧向ケ丘遊園の跡地に、ショッピング施設や「温浴施設」、キャンプ場といった複合施設が開発される予定なのである。

 

このたび小田急電鉄は、2002年3月に閉園した向ヶ丘遊園(川崎市多摩区)の跡地利用に関する開発計画の概要について決定。「人と自然が回復しあう丘」を開発コンセプトに、跡地全体を「商業施設エリア」「温浴施設エリア」「自然体験エリア」の3つのゾーンに分け、「人が集い楽しむ場」として生まれ変わります。

※上記は「ODAKYU VOICE homeウェブサイト」内の記事「向ヶ丘遊園跡地の開発計画が2023年度竣工に向け始動します」より引用。

 

上記記事において、竣工は2023年を予定していたが、2024年1月現在の情報では24年春頃の開業を予定しているとのこと。

現状、向ケ丘遊園駅の娯楽施設充実度は並み程度だが、将来性に期待を持てる話題だ。

ショッピングなんぞには無関心な世のお父さんも、「温浴施設」の開発状況については要チェックである。

 

ステータス(★★★☆☆)

東京都民「向ヶ丘遊園ですか。聞いたことはあります(降りたことは無い)」

新百合ヶ丘・登戸住民「ふ~ん(勝ったな。。)」

向ヶ丘遊園駅は休日に人が集まるような大型商業施設が無いため、駅を利用するのは住んでいる住民と、近隣にある大学の学生くらいだ。

駅前に映画館を擁し、高級住宅街のイメージが強い「新百合ヶ丘駅」や、快速急行が止まり、JR南武線との乗換駅である「登戸駅」に比べると、影が薄いという印象は否めない。

それでも知名度はそれなりにあるので、あからさまに馬鹿にされるようなことは少ないだろう。

住んでいる街を自慢してくる「スネ夫」の話は、心の四次元ポケットにしまってにこやかに受け流すのが、向ヶ丘遊園スタイルである。

 

「向ヶ丘遊園駅」探訪

(※探訪内容は2022年2月現在の情報)

土曜日の昼下がり、「向ヶ丘遊園駅」で下車。

南口から改札口を出ると、何とも愛くるしいドラえもんの銅像が筆者を出迎えてくれた。

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南口の様子はこんな感じ。

小奇麗なロータリーを、路線バスと一般車両がせわしなく行きかう。

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ロータリー脇の一角には不動産屋がズラッと軒を連ねる。

近隣に「明治大学」と「専修大学」のキャンパスがあるため、賃貸需要も安定しているのだろう。

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ロータリーの中心には、駅周辺のテーマパークに続く道の案内板があった。

なんとも言えないラインナップ。再開発計画の温浴施設が完成するのが待ち遠しい。

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とりあえずお腹が空いたので、前述の「大桜」でたまごラーメンの中盛を頂く。

向ヶ丘遊園店は、他の大桜よりもスープが若干濃いめの印象だ(個人の感想です)。

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ラーメンを食してお腹いっぱい。もう帰宅してしまいたくなる衝動を抑え、駅の北側へと回り込む。

南側とは打って変わって、カントリー感丸出しの情景が神奈川っぽさをかもし出す。

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駅の目の前という立地にも関わらず、北側は空き地だらけだった。

この辺りは現在、区画整理事業がおこなわれており、今後商業施設等が建設されるらしい。

画像の建設現場との関係性は不明だが、街が生まれ変わっていく様子を見ると、なんとなく今後の将来性を感じる。

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「区役所通り登栄会商店街」に沿って、駅の北西側に進む。

新しい建物に交じって、時折すごく昭和感を感じるお店が営業しており、時代の変わり目に立ち会ったような気分になった。

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商店街を抜けた先にある、無駄に巨大な「多摩区総合庁舎」の建物。

すぐ近くのうどん屋さん「宗」には、ランチ客の行列ができていた。きっとすごく美味しいのだろう。

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大通りを離れ、駅北側の住宅街を散歩する。

川崎市はどの駅もそうだが、とにかく賃貸マンションが多い。

向ヶ丘遊園もその例に漏れず、アパートとマンションが中心の街並みであった。

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府中街道沿いの高架を渡り、再び駅の南側へ。

青空の下、向ヶ丘遊園駅周辺の様子が一望できた。

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既に探訪を終えたロータリー脇をスルーし、「向ヶ丘遊園駅菅生線」を南側へ移動。

幹線道路沿いだけあって、通りには乗用車や老若男女が数多く行きかう。

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続いて南側の住宅地を探訪。

賃貸マンションが立ち並ぶ様子は北側とそう変わらないが、こちら側の方がファミリー向けの物件が多い印象だった。

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住宅街を抜け、この地域の主要幹線道路である「府中街道」に出た。

目指すはドラえもん好きの聖地「藤子・F・不二雄ミュージアム」だ。

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府中街道を東に進んでいると、可愛らしいバスとすれ違った。

「藤子・F・不二雄ミュージアム」へは、隣の「登戸駅」からバスの直行便が運航している。

車体には藤子先生の作画したキャラクター達が描かれており、こうした世界観に触れられることもこの町に住む醍醐味である。

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駅から15分ほど歩き、目的のミュージアム前に到着。

館内には藤子先生の描いた原画やモニュメントが展示されているので、ドラえもん世代のあなたも是非一度訪れてみて欲しい。

抜群の交通利便性と、充実の一人飯スポットが魅力の「向ヶ丘遊園駅」。

今後の再開発に対する期待も含めて、働くお父さん達におすすめしたい街だ。

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