この記事ではこんな疑問を解決します
・「不動産」を探すこととと「婚活」は似ていると聞いたけど、具体的には?
・不動産の売却や購入がうまくいかない。。改善のヒントが欲しい!
家探し初心者さん
鹿児島 二郎
今回ご紹介するのは、「不動産売買」と「婚活」に関する、一風変わった視点からの考察です。
不動産の売買は、人生の一大イベントです。今でこそ住み替えは珍しく無くなったものの、特にマイホームの購入は「一生に一度」の大きな決断と考えている方は少なくありません。
「 良い物件 をできる限り 安く 手に入れたい!」
「 絶対 に失敗したくない!」
鹿児島 二郎
しかし、人生で稼げるお金には限りがあります。ベタな営業トークのようですが、1年間家賃を払い続ければ、いずれ購入するマイホームにかけられるお金は目減りしてしまうのです。
例えば、月の家賃が12万円であれば、2年住んだら288万円です。これだけあれば3,000万円台前半の物件を購入する諸費用になります。決して安い金額ではありません。
また、住宅ローンの借入審査は、年収が同じであれば若ければ若いほど有利です。家賃というお金だけでなく、経過した時間によって「返済の信用力」というあなた自身の評価も落としてしまうのです。
少し勘の良い読者の方であればもうお気づきかと思いますが、「不動産売買」のこうした特徴によく似たイベントがあります。
そう、「婚活」です。
今回は現役の不動産営業マンである私が、「不動産売買」と「婚活」の共通点について解説します。
現在、不動産の売買を検討している、若しくは婚活を頑張っているけど行き詰っている。。
そうした方の状況が改善するヒントになるかもしれませんので、ぜひ最後までご覧ください。
不動産売買と婚活は似ている?【現役の不動産営業マンが共通点を解説!】
「不動産売買」と「婚活」は、様々な面で共通点があり、理想通りにいかない原因も同じです。
以下、具体例に沿って解説します。
(1)希望条件が多すぎる
例えば、とある婚活女性が以下のようなお相手を探しているとします。
【 お相手の男性に求める条件 】
① 35歳以下
② 大手企業勤務か公務員
③ チビ・デブ・ハゲでない
④ 喫煙しない
⑤ 家事・子育てに協力的
世の中によくある、ごくごく普通の内容かと思います。
が、一目に条件が多いですね。。
これを、マイホームとして戸建を探す状況に置き換えると、以下のような条件となります。
① 35歳以下
⇒ 築年数が新しく、見た目がキレイ。
② 大手企業勤務か公務員
⇒ 誰もが知っているブランド駅が最寄駅。友達に自慢できそう。。
③ チビ・デブ・ハゲでない
⇒ 狭小地、北道路、土地の形が変など、目立った欠点が無いこと。
④ 喫煙しない
⇒ 周辺に不快感を感じる施設が無いこと(ゴミ捨て場や、踏切など)。
⑤ 家事・子育てに協力的
⇒ 日々の生活に負担を感じないこと(駅から遠い、急坂があるなど)。
一つ一つは普通の条件なのですが、多く設定しすぎると当てはまるものが無くなってしまいます。
婚活は「婚活サイト」、不動産はSUUMO、at-homeなどの「ポータルサイト」に条件を入力して検索をするのが一般的ですが、こうしたサイトでは数多くの選択肢が閲覧できるため、ついつい理想が高くなりがちです。
一生に一度の選択を前に、こだわりが強くなってしまうのも無理はありませんが、「結婚」や「マイホーム購入」といった目的を達成するためには、良い意味で妥協も必要です。
家探し初心者さん
鹿児島 二郎
(2)自分自身を高く見積もりすぎる
これは不動産取引においては、「売却」をする際に直面する問題です。
「婚活」と「不動産」には、「世界に一つしかない」という共通点があります。そして、誰しもが自分自身や自分の家が大好きです。
そんな愛する「商品」を意気揚々と市場へ売り出していく訳ですが、市場の参加者はあなたやあなたの家を客観的に見ています。
「年齢だけではなく、自分の人間性を評価して欲しい。。」
「築年数は古いが、大切に住み続けて来た!」
そんなお気持ちは大変理解できるのですが、買い手は「年齢」や「築年数」といったスペックをサイトでポチポチと検索し、条件に当てはまらないものは目にも入りません。
そもそも「お見合い」や「内見」といった段階に進まず、仲人や仲介会社の力で見てくれる人が現れたとしても、他の商品と比較検討の上、シビアに判断されてしまいます。
家探し初心者さん
鹿児島 二郎
(3)「焦っていないから。。」と検討が長期化する
「婚活」や「不動産売買」でよく聞くフレーズ、
「焦ってないので!!!」
これを言い出したら、理想を探し求める旅人の仲間入りです。
たしかに、「結婚」も「マイホーム」も人生において必ず必要なものではありません。独身や賃貸でも幸せな人生は送れます。
しかし、「子育て」や「ローンの借入」といったことを考慮すると、「年齢」の問題は避けては通れません。年月が経って、改めて「結婚相手」や「マイホーム」が欲しくなったとしても、時すでに遅し。。といった状態に陥ってしまっては元も子もないのです。
明らかに不満な条件を受け入れる必要はありませんが、待っていても理想が叶うとは限らない以上、目の前の選択肢から最良のものを選ぶ方が、最終的に満足のいく結果を得ることにつながります。
家探し初心者さん
鹿児島 二郎
まとめ
- 希望条件の数は絞り込む
- 自分の価値は主観ではなく、客観的に見極める
- 目の前の選択肢から最良のものを選ぶ
「婚活」や「不動産売買」は相手のあることです。
「理想」と「現実」のバランスをよく見極めた上で、選択をおこないましょう。
鹿児島 二郎