【住宅ローン】「元金均等返済」とは?「元利均等返済」より得なのか?【FPが解説】

この記事ではこんな疑問を解決します

・「元金均等返済」と「元利均等返済」の違いを知りたい。

・どちらの返済方式が得なのかを教えて欲しい!

マイホームの購入で住宅ローンについて調べると、「元金均等返済」、「元利均等返済」という言葉をよく目にします。

これは住宅ローンの返済方法の違いを表しており、どちらを選択するかによって返済額が変わるのですが、どの程度の差額が生じるのかについては、意外によく知られていません

鹿児島 二郎

知り合いや不動産屋に聞いても「皆さん普通は元利均等返済ですよ」なんて言われて、イマイチよく分からないという現状もあります。

今回は、「元金均等返済」と「元利均等返済」について、2つの違いを具体的な差額に踏み込んで解説します。

返済方式の違い以前に、自分が借入可能な金額を知りたいという方は、以下の記事をご参照ください。

【住宅ローン】「元金均等返済」とは?「元利均等返済」より得なのか?【FPが解説】

それぞれの違いを端的にご説明すると、以下のような違いがあります。

【 元金均等返済 】

毎月の支払いにおいて、元金を均等に返済していく方式のこと。
元金が毎月確実に減っていくため、元利均等返済よりも元金が減っていくスピードが早い

メリット

  • 返済した元金の額に応じて、支払う利息が徐々に減っていく
  • 最終的に支払うことになる利息の総額が少なくなる

デメリット

  • 返済開始当初の返済額が、元利均等方式よりも高くなる

【 元利均等返済 】

毎月の支払いにおいて、元金と利息を合わせて均等に返済していく方式のこと。
金利の変動がない限り、毎月の支払い額は常に一定額となる

メリット

  • 返済額が安定しており、返済計画が立てやすい
  • 返済開始当初の返済額が、元金均等方式よりも低い

デメリット

  • 最終的に支払うことになる利息の総額は、元金均等返済よりも多くなる

かみ砕いて言うと、ポイントは「最終的な利息の総額」と「返済開始当初の返済額」です。
前者を重視するのであれば「元金均等返済」、後者を重視するのであれば「元利均等返済」が適していることになります。

「元金均等返済」と「元利均等返済」の差額とは?(金利別)

では、実際に住宅ローンの借入をおこなった場合、元金均等返済」と「元利均等返済」ではどの程度の差額が生じるのでしょうか?

返済方法の違いによって生じる差額について、金利別にまとめると、以下のようになります。

<前提条件>
・借入総額:3,000万円
・返済期間:35年
※一覧表は上記条件に基づき、筆者が作成

一覧表に示す通り、「元利均等返済」と「元利均等返済」の差額は、金利が上昇することに伴ってそのインパクトが大きくなります

鹿児島 二郎

表では、3%までしか記載しておりませんが、バブル期には都市銀行の金利が8%を超えたこともありましたので、当時マイホームの購入を検討された方にとって、返済方法の選択は重要な問題であったわけです。

しかし、昨今は金融緩和の影響で低金利が続いており、2021年9月現在の住宅ローン金利は、変動金利で0.5%前後となっています

今回取り上げた、借入総額:3,000万円、返済期間:35年のケースでは、金利0.5%時の差額が初月返済額:6,053円、総返済額:76,499円と、そこまで大きな差ではありません

今後の金利上昇リスクには注意する必要がありますが、低金利の状況下において、「元利均等返済」と「元利均等返済」、どちらを選択するかについては、あまりこだわらなくても良いでしょう。

鹿児島 二郎

なお、あえてどちらかをおすすめするとすれば、個人的には「元利均等返済」をおすすめします。

返済当初の返済額を抑えつつ、賞与の入った際等に繰り上げ返済をおこなうようにすれば、自分のタイミングで返済ペースのコントロールができるからです。

現在は、多くの金融機関で繰り上げ返済の手数料が無料となっていますので、無駄なコストを支払う恐れもありません。

まとめ

  • 「元金均等返済」では、「最終的な利息の総額」が少なくなる
  • 「元利均等返済」では、「返済開始当初の返済額」が少なくなる
  • それぞれの差額は、金利の上昇に伴って大きくなる
  • 低金利の状況下においては、返済方法の選択についてあまりこだわらなくても良い

言葉の意味は知っていても、実際に計算してみると、また違った発見があります。

今後も機会があれば、こういった試算結果についてもご紹介していきます。

鹿児島 二郎

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA