「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:3.0 / 5.0
- 交通利便性 ★★★★☆
- 住居費のコスパ ★★★★★
- 1人飯スポット ★★☆☆☆
- 娯楽 ★☆☆☆☆
- ステータス ★★★☆☆
目次
「神奈川新町駅」の住みやすさ ~なぜか特急が停まる京急沿線の穴場駅~
「神奈川新町駅」は、京浜急行線のエアポート急行・特急停車駅。
なぜか特急が停まる、京急沿線の穴場駅である。
住みやすい(住みたい)ところ
- 特急が停まるため、都心へのアクセスが良い。
- 駅周辺に繁華街がなく、治安が良い。
- 再開発とは異なるが、2023年5月に京急が神奈川新町駅の大規模改良を発表。エレベーター・エスカレーターの新設等により動線の改善が見込まれるため、駅の将来性に期待有。
住みにくい(住みたくない)ところ
- 駅周辺に娯楽施設は皆無。何もない。
- 富裕層・お金持ち等のイメージはなし。高級住宅街に住みたいなら他の駅を選ぶべし。
参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」
参考:京急電鉄HP「2023年度 鉄道事業設備投資計画」
交通利便性(★★★★☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:38分(乗り換え1回)
- 品川駅:23分(乗り換え無し)
- 渋谷駅:39分(乗り換え1回)
- 新宿駅:44分(乗り換え1回)
- 横浜駅:4分(乗り換え無し)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「神奈川新町駅」の交通利便席は良好。
使える路線は京浜急行線のみだが、特急停車駅であることから、最も近い都心ターミナル駅である「品川駅」までは20分強。東京・渋谷・新宿駅までは40分前後で移動できる。
上記の所要時間が短いかどうかは評価が分かれるところだが、神奈川県の中心地である横浜駅へ4分で行けることを加味すると、県内でも交通利便性は上位といってよいだろう。
住居費のコスパ(★★★★★)
神奈川新町駅(かながわしんまちえき)の現在の地価は、公示地価の平均値が28万5000円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は94万2148円/坪です。基準地価の平均値が39万0000円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は128万9256円/坪であり、変動率は+4.28%の上昇です。
横浜市神奈川区の最新公示地価は平均43万1162円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均142万5329円/坪です。前年からの変動率は+3.72%です。
横浜市神奈川区の最新基準地価は平均65万9166円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均217万9063円/坪です。前年からの変動率は+5.19%です。
※上記は「土地代データ」の「神奈川新町」「横浜市神奈川区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく神奈川新町駅周辺の平均坪単価は94万2148円。
横浜市神奈川区全体の平均坪単価142万5329円と比べると3~4割ほど安い。
基準地価ベースで見た前年からの変動率は+4.28%と、区内平均は下回るものの好調な伸びを見せている。
神奈川新町駅は「横浜駅」や「東神奈川駅」と比べると商業施設の充実度がかなり見劣りしており、住宅地としてのブランド力も「白楽駅」や「反町駅」といった東急東横線沿線の駅には敵わない。
しかしこれは、裏を返せば特急停車駅を最寄りとする立地を割安で手に入れられるとも評価できる。
交通利便性が生活の質に直結する企業戦士には、願ってもない条件といえる。
1人飯スポット(★★☆☆☆)
神奈川新町駅は、残念ながら1人飯スポットが充実しているとは言い難い。
外食のバリエーションを増やすためには、職場の近くや帰り道の途中で食べてきた方が良い。
改札の至近にある目ぼしい飲食店はこの「ロッテリア」のみ。
少し寂しいが、この店は加熱式たばこを席で吸えるのがメリット。
駅の東側、国道15号を渡ってすぐのところにあるラーメン屋「たまがった」。
横浜駅の西口にもあるが、こっちが本店。
「たまがった」の隣で営業している「あかくろたんたん」。
担々麺の専門店らしい。
これも同じ並びにある本格焼肉「牛王」。
何が本格的なのかは不明だが、家族連れで外食する際に使えそう。
ありがたいことに駅近の場所に「ピザハット」がある。
普段デリバリーしているのをお持ち帰りにすれば、結構な節約になるはずだ。
国道15号沿いには他にもいくつかの小規模飲食店が営業している。
個人店が好きな人は通ってみると良いかもしれない。
娯楽(★☆☆☆☆)
神奈川新町駅の周辺には、1軒のパチンコ屋も無い。
娯楽を楽しみたい住民は、おそらく横浜駅まで出かけているのだろう。
この駅は京急の車両基地が隣接しており、電車を間近で見られるという特徴があるが、一部の鉄道ファンの方にしか関係の無いお話である。
ステータス(★★★☆☆)
「神奈川新町駅」は「横浜駅」まで3駅。特急なら1駅4分という近さであるため、横浜市民からの評価は高い。
しかし悲しきかな、駅の存在感が絶望的に無いため、周辺住民以外が同駅の存在を意識するのはせいぜい、羽田空港を利用する時くらいだ。
寂しい話ではあるが、知名度がないからこそ地価が安く抑えられているのかもしれない。住民としては、みんなが「神奈川新町駅」の便利さに気付かないよう、そっとしておくのが賢明といえる。
「神奈川新町駅」探訪
(※探訪内容は2021年12月現在の情報)
土曜日の午前中。神奈川新町駅で下車。
改札の目の前から、良く言えばのんびりとした雰囲気を感じる。
朝ご飯を食べていなかったため、ひとまず駅前の「ロッテリア」で腹ごなし。
久々に食べたが、やはりここの「エビバーガー」はめちゃくちゃうまい。
腹も膨れたところで探訪開始。
飲食店が少ないからか、駅前の「KICHEN ORIGIN」は結構繁盛している様子。
歩道橋を渡って駅の東側エリアへ。
国道15号、別名「第一京浜」を多くの車が行きかう。
東側は工業系の用途地域なのか、路地に入ってもやたらと工場の看板が目立つ。
少なくとも戸建を建てたいようなエリアではない。
国道沿いにマンションが結構あるので、多くの住民はそこに住んでいるのだろう。
とくに目ぼしいものも無いので、来た道を戻って駅の西側へ。
早速だだっ広い公園が目に入り、家族連れがのどかなひと時を過ごしていた。
公園の近くは閑静な住宅街。
戸建に住むなら圧倒的に西側がオススメですね。
電車に轢かれそうな画像に見えるが、基地に止まっている車両を撮影したもの。
そして残念ながら見所もここまで。
神奈川新町、極めて地味ではあるが、住みにくいようには感じなかった。
交通利便性の価値を家族にプレゼンできる自信のある方には、是非オススメしたい街だ。