「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:3.6 / 5.0
- 交通利便性 ★★★★
- 住居費のコスパ ★★★★
- 1人飯スポット ★★★★
- 娯楽 ★★★
- ステータス ★★★
「黄金町駅」の住みやすさ ~繁華街と住宅地が共存するリバーサイド~
「黄金町駅」は、京浜急行線の各駅停車駅。
駅の南北でガラッと雰囲気が変わる、バラエティ豊かな横浜の繁華街であり、住宅地である。
交通利便性
主要駅へのアクセス
- 東京駅:41分(乗り換え2回)
- 品川駅:30分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:42分(乗り換え1回)
- 新宿駅:47分(乗り換え1回)
- 横浜駅:6分(乗り換え無し)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「黄金町駅」の交通利便性は比較的良い。
使える路線は京浜急行線のみだが、神奈川県の巨大ターミナル「横浜駅」まで6分という立地が都心へのスムーズなアクセスを担保している。
都心へ向かう場合は乗り換えが必要となるが、横浜駅の周辺が職場の場合はかなり快適な環境と言える。
住居費のコスパ
黄金町(こがねちょう)の直近の地価は、公示地価の平均値が27万5000円/m2(2021年[令和3年])、坪単価は90万9090円/坪、変動率は+0.15%の上昇です。
横浜市南区の最新公示地価は平均26万1185円/m2(2021年[令和3年])、坪単価では平均86万3422円/坪です。前年からの変動率は+0.09%です。
※上記は「土地代データ」の「黄金町」「横浜市南区」のページより引用
2021年の公示地価に基づく黄金町駅周辺の平均坪単価は90万9090円。
横浜市南区全体の平均坪単価86万3422円と比べると若干高い。
前年からの変動率は+0.15%と、微増寄りの横ばいといったところ。
こう見ると割高な立地に感じるかもしれないが、実は黄金町は、どちらかと言うと横浜の下町といったイメージがある「南区」と、「元町」や「山手」といった横浜の中心地を要する「中区」の境界に位置している駅であり、最寄り駅は黄金町だが、住所は中区である場合もザラにある。
ご参考までに、2021年の公示地価に基づく横浜市中区の平均坪単価は191万5176円だ。
横浜市中区の最新公示地価は平均57万9340円/m2(2021年[令和3年])、坪単価では平均191万5176円/坪です。前年からの変動率は+0.92%です。
中区の平均坪単価は黄金町駅周辺の2倍強に当たる水準であることから、こう見ると大分割安な印象を受ける。
横浜の中心地に近いことから地価は上昇傾向にあるため、コスパの面からもそこそこ有力な選択肢と言って良いだろう。
1人飯スポット
黄金町駅は繁華街が近いからか、エリアの南北を問わず、とにかくラーメン屋のラインナップが充実している。
あなたがラーメンを愛するニッポンの典型的なサラリーマンであれば、毎日の食事が楽しくなるに違いない。
逆に言うとファミレスなどのチェーン店は少ないため、食にバリエーションを求めるグルメなエグゼクティブは、帰り道「横浜駅」で途中下車することをおすすめする。
比較的駅近の立地にあるラーメン屋「鹿島家」。
名前の通り、スープはこってり系の家系ラーメン。
南側エリアに店を構える「横浜家系ラーメン 黄金家」
黄金町に限った話ではないが、横浜には家系ラーメン屋さんが多い。
こっちは駅の北側にある「豚骨清湯 かつら」。
お昼時は並び待ちも発生する人気店だ。
北側の「平戸桜木道路」沿いにある「千家」。
駅からは少し歩くが、クリーミーな豚骨醤油スープが売りのお店だ。
「平戸桜木道路」沿いには、他にもラーメン屋さんがいっぱい。
地元住民から外回り中のサラリーマンまで、今日も多くの人が思い思いのお店でラーメンをすすっていることだろう。
画像3枚目の「元祖 カレータンタン麺 征虎総本店」では、珍しいカレータンタン麺が楽しめる。
麺を食した後は、スープにライスとチーズを入れて食べると絶品なのでオススメ。
娯楽
黄金町駅の至近には、地元民が集まるパチスロ屋「SUPER SLOT MQ6」がある。
パチスロ以外の娯楽となると、駅の南側エリアへ繰り出しての「飲み」か「お遊び」となる。
お店の充実度は文句無しだが、妻や知り合いに出くわすリスクを承知でハッスルできるかは、また別のお話。
独身だったあの頃に住んでみたかった。。
黄金町に住むパパたちが街を歩くときは、きっとそんな感傷に浸る瞬間もあるのだろう。
ステータス
横浜市南区民「近いっすね!今度飲みに行きましょ!」
石川町・山手住民「黄金町?なんか、治安とか悪そうで心配。。」
先ほど、黄金町は繁華街と住宅地という二つの顔を持つと述べたが、世間が思う黄金町のイメージはディープな繁華街だ。
飲み友達はいっぱいできるだろうが、「横浜市中区」という高級住宅街のステータスを求めて移り住むと後悔するだろう。
飾らない下町ライフに毎日の幸せを感じて生きるのが、正しい黄金町スタイルである。
「黄金町駅」探訪
土曜日の昼下がり。黄金町駅で下車。
まずは駅の真横を流れる「大岡川」沿いの散歩から探訪をスタートする。
「大岡川」は桜の名所として有名であり、春は満開の桜をバックに多くの花見客が集まり、川沿いには屋台も立ち並ぶ。
この日の季節は冬だが、散歩やランニングを楽しむ地元民と見られる人たちが平和なひと時を過ごしていた。
枝しかない桜の木にも飽きたので、駅の南側エリアに移動。
大通り沿いに建物が立ち並び、一気に開けた雰囲気に。
買い物客で賑わう「伊勢崎町商店街」を歩く。
この辺りは横浜市営地下鉄ブルーラインの「阪東橋駅」にも近いエリアで、飲み屋から書店まで、多くの小規模店舗が立ち並んでいた。
なんだか平和な雰囲気だが、一歩路地に入れば黄金町のディープな一面がひょっこりと顔を出す。
独特なフレーズが躍るキャッチーな看板が、道行くおじさん達を甘い世界にいざなう。
南側エリアの大通り「鎌倉街道」沿いでも雰囲気はこんな感じ。
隠すつもりが一切ない、堂々とした営業姿勢が素晴らしい。
眩しい看板の誘惑を断ち切り、駅の北側エリアへ移動。
前述の「平戸桜木道路」を西に進む。
家系ラーメン屋「千家」で遅めのランチ。
700円のラーメン並盛で腹を満たす。
腹も膨れたところで北側の探訪を再開。
南側エリアとは打って変わって戸建住宅が立ち並び、とっても住みやすそうな雰囲気。
そう思ったのもつかの間、目の前に立ちはだかる「坂」。
横浜の住宅地にはこれが付き物。やはり避けては通れない。
坂の頂上に当たる「三春台第2公園」から下界を眺める。
とっても良い景色だが、この坂を毎日登るのは高齢者にはキツイだろう。
「三春台第2公園」の近くは、戸建住宅が立ち並ぶ住宅地になっている。
坂が許容できる子育て世代にとっては住みやすくて良い場所になるだろう。
ランドマークタワーを遠望する坂を下り、半日に渡った探訪の終わりを迎える。
駅の南北で違った顔を見せる横浜の「黄金町駅」。
繁華街へのアクセスと、自然豊かな住環境を同時に手に入れたい方は、マイホームの候補地に加えてみて欲しい。