「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:2.2 / 5.0
- 交通利便性 ★★★☆☆
- 住居費のコスパ ★★★☆☆
- 1人飯スポット ★★☆☆☆
- 娯楽 ★☆☆☆☆
- ステータス ★★☆☆☆
目次
「江田駅」の住みやすさ ~高級住宅街の狭間に位置するほぼ何もない街~
「江田駅」は、東急田園都市線沿線の各駅停車駅。
高級住宅街の狭間に位置する、ほぼ何もない街である。
住みやすい(住みたい)ところ
- 横浜市青葉区なので治安はまずまず。子育てしやすい。
- 地価は上昇傾向。将来性有。
- (一応)田園都市線沿線民を名乗れる。
住みにくい(住みたくない)ところ
- 駅の目の前を国道246号線(渋滞ポイント!)と東名高速(ICは遠い!)がクロス。
- お金持ちの集まる田園都市線沿線なのに馬鹿にされがち。富裕層は基本、この街を選ばない。
- 娯楽施設は正直、何もない。
- 駅前再開発の計画があるにはあるが、主なテーマは「渋滞緩和」と「歩行者の安全確保」。ランドマークとなるような施設の情報は見当たらず。
参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」
参考:横浜市HP「田園都市線駅周辺の まちづくりプラン – 横浜市」
交通利便性(★★★☆☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:1時間2分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:41分(乗り換え無し)
- 新宿駅:51分(乗り換え1回)
- 横浜駅:37分(乗り換え1回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「江田駅」の交通利便性は、一言で言えば「普通」。
都心からまあまあ離れている上に各駅停車しか止まらないため、ストレス無く出かけられるのは渋谷・横浜辺りまでが限界か。
そのため、日常のお出かけスポットは自然と近隣の「あざみ野」や「たまプラーザ」となる。
都心で飲んだくれる日常を過ごしているサラリーマンは、タクシー代が財布を圧迫する可能性高し。
住居費のコスパ(★★★☆☆)
江田駅(えだえき)の現在の地価は、公示地価の平均が29万7909円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は98万4823円/坪、前年比+1.54%の上昇です。
横浜市青葉区の最新公示地価は平均34万4872円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均114万0075円/坪です。前年からの変動率は+1.60%です。
※上記は「土地代データ」の「江田(横浜)」「横浜市青葉区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく江田駅周辺の平均坪単価は98万4823円。
横浜市青葉区全体の平均坪単価114万0075円と比べて1割以上安い。
前年からの変動率は+1.54%と、区内平均とほぼ同水準の伸びを示している。
江田駅は各駅停車駅なのに、隣駅である「あざみ野駅」や「市が尾駅」のような落ち着いた雰囲気が無い。
これは前述の通り、駅の目の前に「国道246号線」と「東名高速道路」が走っているという騒がしい立地が影響している。
車で出かけるには便利と思われるかもしれないが、ちょっと出かけるだけでも246の渋滞に阻まれる上、東名のインターも微妙に遠い。
交通利便性と閑静な居住環境を同時に捨て去るという、首都圏でも稀有な十字架を背負った駅なのだ。
そんな訳もあって、江田駅の相場が周辺より安いのも納得である。
ちなみに駅の北側と南側には結構な格差があり、土地の坪単価も20~30万円くらいは平気で変わる。
北側の住人はたとえ最寄り駅が江田駅であっても、「私はあざみ野に住んでいます」とどや顔で自己紹介するのが通例。
1人飯スポット(★★☆☆☆)
江田駅には「牛丼屋」と「中華屋」がある。
そして残念ながら、駅の至近に限るとお父さん向けの店はこれが全てだ。
働く男の強い味方「牛丼屋」がある。まあ、どこにでもあるのだが。
コスパが魅力の中華屋さん「れんげ食堂」。
オリジン東秀株式会社は、働くお父さん向けのお店が少ない駅に食を提供する素敵な企業だ。
隣のテナントは今後何か入るのだろうか。。
サラリーマン向けのお店であることを願う。
※2024年1月現在は鍼灸整骨院が営業中。
駅から7分ほど歩くが、江田には神奈川県を中心に展開するラーメン屋「大桜」がある。
男の大好きな家系ラーメンが食べられるのでおすすめ。
娯楽(★★☆☆☆)
江田駅の周辺はパチンコ屋が1軒も無いクリーンな環境だ。
と、いうか娯楽施設は何もないと言っていい。
大人しく「あざみ野」や「たまプラーザ」まで行くのが吉。
ステータス(★★☆☆☆)
「ああ、江田に住んでいるんですね。田園都市線ですか。」
これが江田駅に住む者に対する、当たり障りのない誉め言葉である。
「田園都市線沿線に住んでいる」ということが、地元民最大のアイデンティティだからだ。
しかしながら「たまプラーザ駅」や「鷺沼駅」に住む者からは、陰で「江田(笑)」と見下されていることを忘れてはならない。
どうしても嫌であれば爽やかに「あざみ野駅」で下車して一駅歩くと、心身の健康を保てるのでおすすめ。
「江田駅」探訪
(※探訪内容は2021年11月現在の情報)
日曜日の昼下がり。江田駅で下車。
駅の東側には田園都市線民の愛する小奇麗なロータリーがちゃんとある。
何だかのどかな雰囲気。。などと思いつつ視線を90度左へ移せば、駅の目の前を通る東名高速の高架が目に入る。
圧倒的な近さ。もはや振り返る必要も無い。
駅の目の前を、国道246号線と東名高速がクロスする。
駅近のマンションに住むつもりであれば、電車・国道・高速の騒音トリプルパンチに耐える精神力が必要。
歩道橋下から見た国道の交差点。
車優先の都市計画なのか、横断歩道は無い。
徒歩で駅へ向かう際の所要時間は、プラス2~3分くらいを見込んでおくべきだろう。
爆音を背に、駅の東側に向かって歩く。
街路樹が植わっているところなどは、やはり東急の街づくりといったところ。
道端にはサイゼリヤも発見。
更に3分ほど歩いて前述のラーメン屋「大桜」へ。
たまごラーメンの中盛を注文。
家系のスープが日々の仕事で疲れた体に染みてとってもおいしい。。
腹も満たされたところで来た道を戻り、今度は駅の西側へ。
のんびりしていて気持ちがいい。
家族で住むならこっち側かな。。
駅徒歩1分の立地で贅沢に営業するペットの専門店「KOJIMA」。
駐車場が結構埋まっているから、江田以外の住民も訪れるのだろう。
KOJIMAの隣にある九州料理「獅子丸」。
居酒屋のようだが、主婦や家族連れを意識しているのか、おしゃれな雰囲気。
江田駅、やはりおじさんには若干息苦しい街なのかもしれない。。