嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:3.8 / 5.0
- 交通利便性 ★★★☆☆
- 住居費のコスパ ★★★★☆
- 1人飯スポット ★★★★★
- 娯楽 ★★★☆☆
- ステータス ★★★★☆
目次
「青葉台駅」の住みやすさ ~穏やかさと都市機能が調和する沿線最後の高級住宅街~
「青葉台駅」は、東急田園都市線の急行停車駅。
穏やかさと都市機能が調和する、沿線最後の高級住宅街である。
交通利便性(★★★☆☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:59分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:39分(乗り換え無し)
- 新宿駅:48分(乗り換え1回)
- 横浜駅:38分(乗り換え1回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「青葉台駅」の交通利便性は、ごくごく普通といったところ。
最も近い都心ターミナル駅である「渋谷駅」までは約40分、「東京駅」までだと1時間ほどのアクセスだ。
都心へ直通する東急田園都市線の沿線駅であることから、都心からの距離が遠い割にはそこそこの交通利便性を備えていると評価できる。
念のため申し添えると、東急田園都市線は混雑を緩和するために、朝の通勤ラッシュ時においては「渋谷駅~二子玉川駅間」の各駅に停車する「準急」なる電車を運行している。前述の所要時間はこの準急電車に乗車することを前提としており、少し早く起きて「急行」を利用した場合の所要時間は以下の通りだ。
主要駅へのアクセス
- 東京駅:52分(乗り換え2回)
- 渋谷駅:34分(乗り換え無し)
- 新宿駅:48分(乗り換え1回)
- 横浜駅:37分(乗り換え1回)
※平日の午前07:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
ご覧の通り、あっても数分程度の違いなので気にするほどではないが、早朝出勤の習慣がある方は上記の所要時間を参考にしていただきたい。
住居費のコスパ(★★★★☆)
青葉台駅(あおばだいえき)の直近の地価は、公示地価の平均値が27万7583円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は91万7630円/坪、変動率+1.29%の上昇です。
横浜市青葉区の最新公示地価は平均34万4872円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均114万0075円/坪です。前年からの変動率は+1.60%です。
※上記は「土地代データ」の「青葉台」「横浜市青葉区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく青葉台駅周辺の平均坪単価は91万7630円。
横浜市青葉区全体の平均坪単価114万0075円より2割ほど安い。
前年からの変動率は+1.29%であり、区内平均は下回っているものの上昇傾向にある。
横浜市青葉区は東急田園都市線・東急こどもの国線の沿線を中心とするエリアであり、田園都市線の沿線は富裕層の多く住む高級住宅街として知られている。
急行停車駅かつ商業施設の充実した「たまプラーザ駅」を筆頭に、田園都市線の沿線駅が地価を押し上げているが、交通利便性に劣るこどもの国線の沿線地域は坪60万円前後の水準に止まるため、同じ区内でも地価の格差が激しい。
たまプラーザ(たまぷらーざ)の最新の地価は、公示地価の平均が49万3166円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は163万0303円/坪、前年比+2.57%の上昇です。
こどもの国(こどものくに)の直近の地価は、公示地価の平均値が18万1714円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は60万0708円/坪、変動率は+0.44%の上昇です。
※上記は「土地代データ」の「たまプラーザ」「こどもの国」のページより引用
田園都市線の急行停車駅である青葉台駅は前述した高級住宅街の一角を成す駅であるが、都心からの距離が遠いことから比較的地価が抑えられている。
予算には限りがあるが、ブランド路線沿線の高級住宅街に住みたい方にとっては有力な選択肢といえるだろう。
1人飯スポット(★★★★★)
青葉台駅の周辺は、商業施設と住環境が調和した美しい街並みが広がっている。高級住宅街らしく、主婦層をターゲットとした小洒落た店が目立つが、おじさんが入りやすいチェーン店も充実している。
まずは駅ビル「青葉台東急スクエア」の中で以下の飲食店が入居中。
若干オシャレ寄りのラインナップではあるが、ジャンル的にはおじさん好みのお店も揃っている。
- 冨士喜(とんかつ)
- 紅虎餃子房
- 洋麺屋 五右衛門
- ラパウザ
駅北側の、改札からほど近い環状4号線沿いのビルでは「マクドナルド」「ミスタードーナツ」「スシロー」が寄り合って入居。
おじさん目線での安心感は前述の駅ビルより高いので、基本はこっちに通うことが多くなるだろう。
同じく、環状4号線沿いにて「松屋」「日高屋」「ケンタッキー」が並んで営業している。
この辺りのお店だけでも日常の外食は事足りてしまう、嬉しい環境だ。
線路の高架下近くで営業する「ドトール」。
喫煙席は無いため、タバコを吸う際は喫煙ブースで一服する必要があるのがネックだ。
駅南西側の商業施設「キテラプラザ」の中には「モスバーガー」が入居している。
マックだけでは満足に至らないハンバーガーグルメの方におすすめ。
駅の東側、国道246号線沿いの立地では、巨大な駐車場を備える「びっくりドンキー」が営業中。
一人飯のおじさんと家族連れのおじさん(つまりほぼ全員)にとって重宝するお店だ。
青葉台は言わずと知れたオシャレタウンであるが、以外にも男の食べ物「ラーメン」が充実している。
まずは駅の北側にある「横濱一品香」。
改札からはちょっと歩くが、野菜の出汁がきいた「絶品タンメン」は是非一度食べてみて欲しい。
同じく駅の北側にある鶏白湯のお店「らーめん まる玉」。はす向かいには「博多長浜 カウンターアタック」もあり、ちょっとした激戦区だ。
前述の2店から、これまたすぐ近くの場所では「横浜ラーメン 北村家」が営業している。横浜家系ラーメンが食べたい時はこっちをセレクトしよう。
娯楽(★★★☆☆)
青葉台駅の周辺は、閑静な住宅街と公園を中心とする落ち着いたエリアであり、娯楽施設の充実度はそれなり。
場所柄、「スポーツジム」だけはやけに充実しているので、運動が好きな方にとっては嬉しい環境だ。
駅の南側で営業するパチスロ屋「青葉台会館」。
パチンコ・スロット合わせて400台超を誇る大規模店舗だ。
駅の南側にある「エニタイムフィットネス」。
年中無休、24時間営業可なので、忙しい現役世代のビジネスマンでも利用しやすい。
エニタイムフィットネスより更に南側へ進んだ先には「チョコザップ」がある。
ここ最近店舗を増やしているようで、神奈川県内でもあちこちの駅で見かけるようになった。
駅の北側へ5分ほど歩くと「JOY FIT 24」もある。
スタッフ無人のスタイルで24時間営業を実施しているクラブだ。
駅の北西側、改札からほど近い場所にある「フィットネス&スパ あすウェル」。
大浴場・ジェットバス・サウナ・水風呂完備で24時間営業。
駅周辺には銭湯が無いので、風呂好きな方はここに通うと良いだろう。
ステータス(★★★★☆)
東京23区民「へえ~、良いところですね!(ちょっと遠いかな(;^ω^))」
神奈川県ローカル路線住民「すごいですね。お仕事は何をされているんですか?」
青葉台駅は首都圏屈指のブランド路線「東急田園都市線」の高級住宅街エリアに属する駅であるため、ステータス性は高い。少なくとも神奈川県内においては、大抵の場合「お金持ち」として評価されることだろう。
しかしながら、東京都心への物理的な距離は結構遠いため、「たまプラーザ」や「あざみ野」等に比べればブランド力が多少見劣りすることは否めない。
なお、田園都市線沿線民の中での評価として、青葉台駅は「高級住宅街エリアの最果て」に位置づけられる。
独断と偏見であると前置きしておくが、沿線エリア毎の位置付けはざっくり以下のような感じだ。
<渋谷駅~二子玉川駅>
誰もが羨むお金持ちの居住地。ステータス性抜群。
<二子新地駅~溝の口駅>
東京には近いけど、なんか汚いエリア。治安が悪そう。
<梶が谷駅~青葉台駅>
セレブな奥様が住まう高級住宅街(ただし、江田を除く)。田園都市線と聞いて想像されるのは大体この辺り。
<田奈駅~中央林間駅>
田園都市線を名乗る何か。
沿線最後の高級住宅街として一定のステータス性を感じつつ、ちょっぴり大変な通勤時間には目をつむって毎日を生きるのが、正しい青葉台スタイルである。