「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:2.6 / 5.0
- 交通利便性 ★★☆☆☆
- 住居費のコスパ ★★★★☆
- 1人飯スポット ★★★★☆
- 娯楽 ★★☆☆☆
- ステータス ★☆☆☆☆
目次
「さがみ野駅」の住みやすさ ~コスパと外食環境に優れた適度に住みやすい街~
「さがみ野駅」は、相鉄本線の通勤急行・快速停車駅。
コスパと外食環境に優れた、適度に住みやすい街である。
交通利便性(★★☆☆☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:1時間7分(乗り換え2回)
- 新宿駅:1時間5分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:1時間1分(乗り換え1回)
- 横浜駅:29分(乗り換え1回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「さがみ野駅」の交通利便性は、残念ながらあまり良くない。
都心のターミナル駅である「東京駅」「新宿駅」「渋谷駅」、これらのどこへ向かう場合でも1時間超の時間を要する。沿線の終点である「横浜駅」までであれば30分以内でアクセス可能だが、やはり都心から遠いのは大きなデメリットだ。
相鉄線は横浜駅を起点とし、県央地域の「海老名駅」と湘南地域の「湘南台駅」に向かって伸びる神奈川県内のローカル路線だ。同じ私鉄でも、東京都内に停車駅を擁する小田急線や田園都市線より利便性が劣ることは否めない。
なお、近年はJR線や東急線との直通運転が開始されたことにより、以前と比べれば他路線との利便性格差は縮まってきている。一方、後述する地価の水準についてはまだまだ差があるため、予算に限りがあるが都心への通勤が必須である方は、さがみ野駅への移住を検討してみてもよいだろう。
住居費のコスパ(★★★★☆)
さがみ野駅(さがみのえき)の最新の地価は、公示地価の平均が14万6857円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は48万5478円/坪、前年比は+1.91%の上昇です。
神奈川県海老名市(えびなし)の最新公示地価は平均19万9500円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均65万9504円/坪で、全国順位は84位です。前年からの変動率は+1.59%で、変動率の全国順位は225位です。
※上記は「土地代データ」の「さがみ野駅」「海老名市」のページより引用
2023年の公示地価に基づくさがみ野駅周辺の平均坪単価は48万5478円。
神奈川県海老名市全体の平均坪単価65万9504円と比較して3割ほど安い。
前年からの変動率は+1.91%と、市内全域の平均値を上回る伸び幅を示している。
神奈川県海老名市は、ブランド路線である小田急線を沿線とするエリアの他、運行本数の少ないJR相模線、都心方面へのアクセスがあまり良くない相鉄線の沿線までを包含する自治体だ。
これら3路線のターミナル駅である「海老名駅」の周辺は大規模な再開発により、住みやすい街として各種ランキングの上位に躍り出る等、注目を集めているエリアだ。一方で、それ以外の地域はまだまだのどかな街並みが広がっており、市内の地価水準には結構な格差が生じている。
さがみ野駅は市全体の外れに位置する駅であり、商業施設の充実度は海老名駅の足元にも及ばないランクだ。
ただし注目すべき点として、前述の相互直通運転による影響から、実は主要駅までの所要時間は海老名駅と大して変わらない。
主要駅へのアクセス(海老名駅)
- 東京駅:1時間5分(乗り換え2回)
- 新宿駅:53分(乗り換え無し)
- 渋谷駅:55分(乗り換え1回)
- 横浜駅:29分(乗り換え無し)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
上記のケースに限った話ではないが、希望条件に応じた最適な物件は個々の事情によって大きく異なる。
「マイホーム購入の予算は抑えたいが、都心通勤圏内の利便性は確保したい。。」
そんな方にとって、さがみ野駅は有力な選択肢となり得るだろう。
1人飯スポット(★★★★☆)
さがみ野駅の周辺は昔ながらの住宅街となっており、多くの人が集まるような繁華街は見当たらない。しかしながらサラリーマンのお店は数が揃っているため、意外と充実した外食ライフを送ることが可能だ。
駅直結のささやかな商業施設「相鉄ライフさがみ野」の中では6つの飲食店が営業している。
シンプルながら安心感のあるラインナップで、普段使いにちょうど良い。
- ロッテリア
- まん天餃子
- らーめん花月
- ドトールコーヒー
- れんげ食堂 Toshu
- まんまと焼肉
改札至近、駅南側の階段を降りたところで営業する立ち食いそば屋「相州そば」。
早朝から営業しているため、出勤前などでも気軽に利用できる。
相州そばのすぐ近くにある「らーめん GOEN」。
こちらは仕事終わりが主な利用シーンになるだろう。
駅の東側、幹線道路「市道4号線」沿いで営業する「焼肉ライク」。
「ひとりでも、家族でも」という看板が、今日も一人飯のお父さんを優しく店内にいざなう。
駅の南側、同じく市道4号線沿いで営業する牛丼チェーン「松屋」。
駐車場は見当たらないが、駅から徒歩1分の立地なので問題なし。
駅の北側、改札から徒歩2分の場所には「マクドナルド」もある。
男の外食環境を語る上で、やはりこのお店は外せない。
駅の北側、改札から徒歩5分の場所にある商業施設「ビックライズさがみ野」の敷地内に、「サイゼリヤ」と「横浜家系ラーメン さがみ野 魂心家」が隣り合って営業している。
どちらも男の食欲をそそるお店だ。
画像が分かりづらく恐縮だが、駅南側にあるスーパー「マルエツさがみ野店」の中には「スシロー」が入居している。
買い物ついでに気軽に寄れるので、休みの日はここでお腹いっぱい食べよう。
娯楽(★★☆☆☆)
さがみ野駅の周辺は日々の生活に役立つ施設がそれなりに多いものの、訪れたくなるような娯楽施設はあまり無い。
週末は2駅先の「海老名駅」か、東側の終点である「横浜駅」まで出向く機会が多くなるだろう。
駅の南側ロータリーからほど近い場所でパチスロ屋「ピーレックス」が営業中。
パチンコ300台超、スロット100台超の大型店舗。改札至近の場所にもかかわらず、駐車場も300台が確保されている。
前述した食品館あおばの2階(サイゼリヤの上)にはスポーツジム「エニタイムフィットネス」がある。
24時間営業なので便利だが、ホームページを見る限り、お風呂・サウナが無いのが少々残念。
駅南口のロータリー付近では「ブックオフ」が営業している。
家で過ごさざるを得ない時には、ここで古本でも買って時間をつぶそう。
ステータス(★☆☆☆☆)
東京都民「さがみの?ああ、相鉄線の駅なんですね。へぇ~(田舎やなぁ。。)」
横浜・川崎・藤沢市民「(;^ω^)(苦笑)」
さがみ野は沿線の中でも駅の存在感が乏しく、残念ながらステータス性は皆無に近い。
きちんと調べたわけではないが、通常、東京都民が日常的に相鉄線に乗ることは無い。従って都民のほとんどが沿線エリアにすら詳しくないため、さがみ野駅の場所や特徴を掘り下げて説明しても、会話が盛り上がることは少ないだろう。
また、さがみ野駅を含む県央エリアの悲しき性として、横浜・川崎市民のみならず、湘南地域の「藤沢市民」からも高確率で下に見られる。
世間からの冷たい評価はクールに受け流し、無駄な住居費を抑えて本当に価値あるものにお金を使うのが、正しいさがみ野スタイルである。