この記事ではこんなお悩みを解決します
・不動産屋からしつこい営業をかけられて困っている
・不動産屋に問い合わせをしたいが、しつこい営業を受けたらと思うと勇気が出ない。。
不動産営業マンから執拗な営業を受けて困っているというお話をよく耳にします。
不動産業界における「しつこい営業」とは伝統芸能のようなものであり、この2つは切っても切れない関係にあります。
とはいえ、大切な取引をするのに営業マンの迷惑行為にイライラしてしまうのは避けたいですよね？
迷惑な相手を撃退するためには、ずばり、相手が何を考えているのかを知ることが必要です。
そこで今回は、大手不動産仲介会社に勤める私が「しつこい不動産営業マンの撃退法」について解説致します。
不動産売買の予定が無い方も将来役に立つかもしれない内容ですので、是非最後までご覧ください。
目次
しつこい不動産営業マンの撃退法【不動産会社社員が教える3つの断り方】
結論として、不動産営業マンを撃退するには「絶対に買わない・買えない顧客」を演じるのが最も有効です。
優しいお客様ほど、しつこい営業にも律儀に対応し、
「申し訳ないけど、今は購入する気は無いんです。。」
などと丁寧なお断りをされることが多いですが、しつこい不動産営業マンは、今のあなたの気持ちなど考えていません。
むしろ、
「電話に出るので見込みアリ！」
くらいに思っている可能性もあります。
普通の発想ではないので、お客様側も彼らの思考を踏まえた対策を講じる必要があるわけです。
不動産営業マンがしつこくなってしまう理由。彼らにも事情がある
では、どうしてしつこい営業をする不動産営業マンが生まれてしまうのでしょうか？
これについては、そうせざるを得ない彼らなりの事情があります。
不動産営業という仕事は毎月のように売上に追われ、成績が悪ければ上司から罵詈雑言を浴び、同僚からは馬鹿にされ、酷い例だと後輩にパシられる等、肩身の狭い思いをする商売です。
こんな状態ですので、追い詰められた営業マンには「お客様の気持ち」を考える余裕などありません。
とにかく、自分が今月1件契約することだけを考え、その可能性が最も高い行動をとる必要があるのです。
1からチラシを撒くなどして購入意欲の高いお客様と出会うのはそう簡単ではないため、シンプルに自分の顧客リストの中から、少しでも見込みのありそうなお客様に片っ端からアプローチをかけます。
しかし大抵の場合、売れない営業マンの持っている顧客リストに載っているのは、先輩社員が一度断られていたり、数年前に反響があったお客様の情報ばかりです。
鹿児島 二郎
そんな心の折れそうな状況の中で、あなたは「ちゃんと電話に出てくれて、一応喋ってくれる」のです。
これでは、連絡したい気持ちもちょっとだけ分かりますよね。。
これを防ぐためには、不動産営業マンに「契約できる可能性０％」という認識を持ってもらう必要があります。
鹿児島 二郎
しつこい不動産営業マンを撃退する3つの断り方
前置きが長くなってしまいましたが、以下、具体的な撃退法について解説します。
ちなみに、「怒鳴りつける」や「訴える」といったパワー系の対策ではありません。
それができる方であればあまり困っていらっしゃらないと思いますので。。
あくまでも「穏便に」撃退する方法となります。
（１）転勤が決まったと伝える
1つ目は、職場で「転勤が決まったと伝える」方法です。
鹿児島 二郎
この方々の良いところは、あなたがマイホームの購入検討客であれば、ほぼ確実に撃退できることです。
さすがの不動産営業マンも、
「転勤先から戻ってきた時のために、家を買っておきましょう！」
とは提案できません。
ちなみに、万一、嘘をついた後に営業マンとバッタリ出会ってしまった場合は、
「受け入れ先の準備が整うのを待っている。」
「一時的に帰ってきただけ。」
とでも言っておけば大丈夫です。
（２）会社を退職したと伝える
2つ目は、「会社を退職したと伝える」方法です。
不動産営業マンがしつこい営業をかけるのは、あなたが「住宅ローンを組める客」であるからです。
一般に、住宅ローンの借入をするためには、金融機関毎に「勤続年数」の要件があります。
会社を退職して「勤続年数の長いサラリーマン」という身分が無くなれば、めでたく「営業しても仕方ないお客様」にカテゴライズしてくれます。
その際はついでに、
「転職先はまだ決まっていない」
「これからはフリーランスで生活していくつもり」
とでも伝えておけば鬼に金棒です。
注意点として、相手があなたの勤め先にも営業電話をかけてくるタイプであれば、在籍していることがバレてしまうためこの方法は使えません。
その場合は、次に紹介する（３）の方法を使ってください。
（３）他の会社から買ったと伝える
最後は「他の会社から買ったと伝える」方法です。
鹿児島 二郎
（１）や（２）と違うところは、まず、万一会社に電話をされた場合でも簡単には嘘がばれません。
転勤や退職の事実を同僚が知らないはずはありませんが、「マイホーム買った」ことを周りに内緒にしておく人というのは珍しくもないからです。
そして最も重要なポイントは、この方法を使うと、不動産営業マンの心にほぼ確実に大きなダメージを与えることができます。
「自分以外の営業から買った」ということは、すなわち「買えるお客様を逃がした」ということであり、今までかけた時間や手間が全て無駄になったことを意味します。
頭の中は、
「上司になんて報告しよう。。」
「俺の何がいけなかったのだろうか。。」
そんなしょんぼりした感情でいっぱいです。
この時、営業マンによっては、
「どんな物件を買ったのか？」
「どこの会社から買ったのか？」
などと聞いてくるでしょうが、これに対しては、
「それはちょっと言えません。」
と普通に回答しておけばＯＫです。
営業マンの心はしょげかえっているはずですので、それ以上は追求してこないでしょう。
鹿児島 二郎
まとめ
- 不動産営業マンを撃退するには「絶対に買わない・買えない顧客」を演じるのが最も有効
- しつこい不動産営業マンにも、彼らなりの事情がある
- 「転勤が決まったと伝える」のは、あなたがマイホームの検討顧客である時に有効
- 「会社を退職したと伝える」ことで、営業マンから「買えない顧客」にカテゴライズしてもらえる
- 「他の会社から買ったと伝える」のは、営業マンの心に大きなダメージを与えることができ、最もおすすめの方法
不動産営業マンのかなしい境遇に同情してくれた方もいらっしゃるかもしれませんが、不動産の売買は人生において大切なイベントです。
しつこい不動産営業マンにお困りの方は、思い切って今回ご紹介した方法を試してみてください。
鹿児島 二郎
