【売り求むチラシ・DM】不動産会社の「あなたの不動産を欲しい人がいます」は本当か?

この記事ではこんな疑問を解決します
・不動産会社の広告に書いてある「あなたの不動産を欲しい人がいます!」って本当なの?
・広告の内容が真実かを調べる方法はある?

立地の良い物件に住んでいると、「あなたの不動産を欲しがっている人がいます!」等と記載された、所謂「売り求むチラシ」が投函されることがあります。

住んでいなくても、そうした物件を所有していたり、相続したりすると、登記簿謄本からあなたの住所を調べて、同様の「売り求むDM」が届くことでしょう。

記載内容を見ると、

「予算●●万円!」

「以前買い逃してしまって是非欲しがっている!」

などの売り文句が踊っており、あなたの不動産を高く買い取ってくれそうな期待を持たせるものばかりです。

果たして、「売り求む広告」に書いてあることは本当なのでしょうか?

鹿児島 二郎

実際に大手不動産会社に勤めている私が、実情をご紹介します。

【売り求むチラシ・DM】不動産会社の「あなたの不動産を欲しい人がいます」は本当か?

結論として、売り求む広告」の真偽は不動産ポータルサイトを見ることで推測できます

現状、売り物でも何でもないあなたの不動産を欲しがっているということは、すなわち、市場で販売されている物件では希望条件を満たせないということだからです。

まずは、SUUMOやat homeなどの不動産ポータルサイトで、所有不動産に似た物件が売りに出されていないかを検索してみてください。

例えば、

「●●一丁目限定!、予算5,000万円!、新築用地としても検討しているため築年数は問いません!」

などと記載されているのに、●●一丁目の戸建や土地が複数掲載されている場合。

希望条件に当てはまる物件が複数売り出されており、築年数も問わないのに、わざわざあなたの所有不動産を欲しがるのはどう考えても不自然です

こういったケースは、「売り求む広告」の記載内容がウソである可能性が高いでしょう。

また、広告に記載されている「予算」についても注意して見るようにしてください。

ポータルサイトに掲載されている物件よりも明らかに高い予算が記載されているのであれば、広告の内容はウソと見てほぼほぼ間違いありません。

売り求むチラシ・DM」は古き良き時代からある定番の広告手法ですが、今は不動産ポータルサイトで売り出し物件を誰もが検索できるため、消費者も簡単には騙されなくなっています。

ネットを使わない高齢者層の受け皿として、向こう数年は無くならないと思いますが、近い将来にはほとんど見なくなるかもしれませんね。

鹿児島 二郎

私の勤める会社でも、「売り求むチラシ・DM」の効果はネット広告に大きく水をあけられています。

不動産ポータルサイトで検索しても似た物件が無い場合は?

ポータルサイトを見ても似た物件が無い場合は、ある程度信頼できると見込んで問い合わせをしてみるのも良いでしょう。

しかしながら、売り求む広告」に掲載されている方に買って貰える可能性は高くないと考えるべきです。

なぜなら、「売り求む広告」を出さないと欲しい家が見つからない方というのは、往々にしてこだわりが強いからです。

広告の内容が本当で、実際にその方が物件を見てくれたとしても、

「希望には合っているんだけど、何かピンと来ないんですよねー。。」

「実際に見てみたら思ってたのと違いました。」

などと言われてしまうことも十分考えられます。

その方とマッチングしなかった場合は通常の販売活動をおこなうことになりますので、広告を送ってきた不動産会社に売却を任せる際は、査定額の根拠や担当者の礼儀作法といった基本的な事項もしっかりと確認するようにしましょう。

良い営業担当者を見極める方法については、以下の記事でも解説しております。

まとめ

  • 売り求む広告」の真偽は不動産ポータルサイトを確認することで推測できる
  • 広告に記載されている買い手候補とマッチングすることは少ない
  • 広告を送ってきた不動産会社に売却を任せる際は、査定額の根拠や担当者の礼儀作法といった基本的な事項もしっかりと確認する

誤解の無いように強調しておきますが、「売り求むチラシ・DM」自体は多くの不動産会社がおこなっており、実施することに問題があるわけではありません。

ですが、ウソの記載をするような業者には十分注意しましょう。

鹿児島二郎

 

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