「長津田駅」の住みやすさ ~殺風景な駅前が哀愁を誘う東急田園都市線の始発運行駅~

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「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。

総合おすすめ度:2.8 / 5.0

  • 交通利便性   ★★★★☆
  • 住居費のコスパ ★★★★☆
  • 1人飯スポット ★★☆☆☆
  • 娯楽      ★☆☆☆☆
  • ステータス   ★★★☆☆

「長津田駅」の住みやすさ ~殺風景な駅前が哀愁を誘う東急田園都市線の始発運行駅~

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「長津田駅」は、東急田園都市線・東急こどもの国線・JR横浜駅の急行停車駅。

殺風景な駅前が哀愁を誘う、東急田園都市線の始発運行駅である。

 

住みやすい(住みたい)ところ

  • 都心へ直通する東急田園都市線の始発駅であるため、交通利便性が良い。
  • 地価が順調に伸びており、将来性有。
  • 駅周辺に繁華街はなし。比較的治安が良い。

住みにくい(住みたくない)ところ

  • ブランド路線の沿線に属しているが、高級住宅街・金持ち・富裕層等のイメージがない。
  • 急行停車駅にもかかわらず、娯楽施設がほぼ何もない。

参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数

 

交通利便性(★★★★☆)

主要駅へのアクセス

  • 東京駅:1時間3分(乗り換え1回)
  • 新宿駅:52分(乗り換え1回)
  • 渋谷駅:42分(乗り換え無し)
  • 横浜駅:29分(乗り換え無し)

※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出

出典:ジョルダン

「長津田駅」から都心へ向かう際には、平均すると1時間弱の時間を要する。

東急田園都市線の急行停車駅であるため、同路線の終点である「渋谷駅」へは40分程度のアクセスだ。

「東京駅」や「新宿駅」への所要時間を見ると、シンプルに遠く感じられるかもしれないが、長津田駅は東急の車両基地がある関係から、渋谷方面行きの始発電車が運行されている。混雑することで有名な東急田園都市線の沿線駅において、朝から座って通勤できることは大きなメリットだ。

 

関連情報として、東急田園都市線は混雑を緩和するために、朝の通勤ラッシュ時においては「渋谷駅~二子玉川駅間」の各駅に停車する「準急」なる電車を運行している。前述の所要時間はこの準急電車に乗車することを前提としているため、少し早く起きて「急行」を利用した場合の所要時間は以下の通りとなる。

主要駅へのアクセス

  • 東京駅:1時間0分(乗り換え1回)
  • 新宿駅:51分(乗り換え1回)
  • 渋谷駅:37分(乗り換え無し)

※平日の午前07:30に目的駅へ到着する際の時間を算出

出典:ジョルダン

ほんの数分の違いではあるものの、当然ながら急行の方が若干早い。早朝出勤の習慣があるお父さんは、上記の所要時間を基準に長津田への居住を検討してみると良いだろう。

 

住居費のコスパ(★★★★☆)

長津田(ながつた)の最新の地価は、公示地価の平均値が27万0777円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は89万5133円/坪、変動率は+1.82%の上昇です。

横浜市緑区の最新公示地価は平均23万8878円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均78万9681円/坪です。前年からの変動率は+1.51%です。

※上記は「土地代データ」の「長津田」「横浜市緑区」のページより引用

 

2023年の公示地価に基づく長津田駅周辺の平均坪単価は89万5133円

横浜市緑区全体の平均坪単価78万9681円と比べると1割ほど高い

前年からの変動率は+1.82%であり、区内全域の平均値と比較しても、好調な推移を示している。

 

横浜市緑区はJR横浜線の沿線を中心としたエリアであり、長津田駅はその中でも代表的なターミナル駅だ。

隣駅である「中山駅」も2路線が利用できる駅だが、こちらは「横浜グリーンライン」という、港北ニュータウンの住民向けに作られたローカル路線にしか乗り換えできない。都心へ直通する東急田園都市線の沿線である長津田駅の評価が、相対的に高くなるのも頷ける。

 

ちなみにだが、中山駅周辺の平均坪単価は86万5514円であり、長津田駅周辺の水準と比べても大差ない。

中山(なかやま)の直近の地価は、公示地価の平均が26万1818円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は86万5514円/坪であり、前年比+1.88%の上昇です。

※上記は「土地代データ」の「中山」のページより引用

そういった意味では、交通利便性に優れる長津田駅への居住を選択することは、なかなかにコスパの良い選択と言えるだろう(ただし、駅前は中山駅の方が開けているので注意)。

 

1人飯スポット(★★☆☆☆)

長津田駅周辺の1人飯スポットについてだが、ブランド路線の急行停車駅という恵まれた条件にあるにもかかわらず、充実度が少々寂しい。この街へ住む際は、会社の近くで食事を済ませてくるか、諦めて自炊するかの選択を迫られることになる。

 

駅前にある素朴な商業施設「マークタウン」の中で「サイゼリヤ マルエツ長津田駅前店」が営業している。他に入居しているテナントは病院等が多く、あくまでも暮らしを支える施設といった印象。

 

駅の南側へ結構歩いたところにある「コメダ珈琲店」。

周辺住民の憩いの場だ。

 

コメダのすぐ近くに立地する「サイゼリヤ 長津田店」。

飲食チェーンの進出が乏しい中、サイゼリヤだけはこの街でのシェア拡大を目指しているものと推察する。

 

娯楽(★☆☆☆☆)

繰り返しになるが、長津田駅は駅前の開け具合がぱっとしないため、娯楽施設の充実度も低い。

 

ご紹介する唯一の娯楽施設は、駅の南側、改札にほど近い立地にあるスポーツジム「フィットネス&スパ あすウェル」だ。

名前の通り、お風呂やサウナといった設備が充実しているのが特長のチェーンなのだが、HPを見る限り、長津田店はスパが「個室シャワーブース」になるようなので注意が必要。

 

ステータス(★★★☆☆)

東京23区民「そうなんですね(長津田って何があるんだっけ?)。」

横浜線沿線民「乗り換えで使いますよ(街に繰り出したことは無い)」

青葉台住民「田園都市線は「青葉台」まで!」

長津田駅はブランド路線「東急田園都市線」の急行停車駅であるため、駅の知名度はそれなりに高い。

ただし、住民と乗り換え客以外が訪れたくなるような要素が無いため、「よく知らないけど何も無さそうな駅」という薄い印象を持たれがちだ。

 

そして、田園都市線沿線の悲しい特徴として、青葉台駅を境とするステータスの壁が存在する

独断と偏見であると前置きしておくが、沿線エリア毎の位置付けはざっくり以下のような感じだ。

<渋谷駅~二子玉川駅>

誰もが羨むお金持ちの居住地。ステータス性抜群。

 

<二子新地駅~溝の口駅>

東京には近いけど、なんか汚いエリア。治安が悪そう。

 

<梶が谷駅~青葉台駅>

セレブな奥様が住まう高級住宅街(ただし、江田を除く)。田園都市線と聞いて想像されるのは大体この辺り。

 

<田奈駅~中央林間駅>

田園都市線を名乗る何か。

 

とはいえ、上記はあくまでも田園都市線沿線住民内でのお話。世間からの評価で言えば、「可も無く不可も無く」というのが長津田駅に対する一般的な印象だ。

沿線民特有の勝手な印象など意に介さず、今日も優雅に座って都心へ通勤するのが、正しい長津田スタイルである。

 

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