「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:2.6 / 5.0
- 交通利便性 ★★★★☆
- 住居費のコスパ ★★★☆☆
- 1人飯スポット ★☆☆☆☆
- 娯楽 ★☆☆☆☆
- ステータス ★★★★☆
「栗平駅」の住みやすさ ~高級住宅街の雰囲気が漂う何も無い街~
「栗平駅」は、小田急多摩線の急行・通勤急行停車駅。
高級住宅街の雰囲気が漂う、何も無い街である。
住みやすい(住みたい)ところ
- 街並みに富裕層(お金持ち)が好む高級住宅街の雰囲気有。
- 地価が上昇しており、将来性に期待ができる。
- 駅周辺は閑静な住宅街であるため、治安が良い。
住みにくい(住みたくない)ところ
- 飲食店が少なく、娯楽施設に至ってはほぼ何も無い。
参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」
交通利便性(★★★★☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:52分(乗り換え1回)
- 新宿駅:34分(乗り換え無し)
- 渋谷駅:37分(乗り換え1回)
- 横浜駅:57分(乗り換え3回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「栗平駅」の交通利便性はまずまず。
都心の主要ターミナル駅である「新宿駅」「渋谷駅」まで30~40分、「東京駅」にも50分程度でアクセスできる。
「栗平駅」は支線である「小田急多摩線」の沿線駅であるため、一見すると本線への接続駅である「新百合ヶ丘駅」での乗り換えが必須であるように思える。しかしながら、多摩線沿線から終点の新宿駅まで直通する「通勤急行」なる電車が存在するため、スムーズなアクセスが可能となっている。
加えて栗平駅は急行停車駅であるため、多摩線の中でも交通利便性は高いと評価できる。他の要素が気に入るようであれば、マイホーム購入の候補地として検討してみよう。
住居費のコスパ(★★★☆☆)
栗平駅(くりひらえき)の最新の地価は、公示地価の平均値が21万0500円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は69万5867円/坪であり、変動率は+1.84%の上昇です。
川崎市麻生区の最新公示地価は平均25万9825円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均85万8925円/坪です。前年からの変動率は+1.38%です。
※上記は「土地代データ」の「栗平駅」「川崎市麻生区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく栗平駅周辺の平均坪単価は69万5867円。
川崎市麻生区全体の平均坪単価85万8925円と比べると2割ほど安い。
前年からの変動率は+1.84%であり、区内全域の平均値を上回る堅調な伸びを示している。
川崎市麻生区は小田急線・小田急多摩線の沿線を中心としたエリアであり、中心地である「新百合ヶ丘駅」の周辺は、富裕層の多く住む「高級住宅地」として知られている。区内平均の坪単価が高いのは、この高級住宅地の存在が全体の水準を引き上げていることが要因であるため、栗平駅自体は区内全体で見ても平均よりやや上位の駅と評価できる。
なお、栗平駅の周辺は都市計画の規制により、比較的敷地面積の広い2階建の戸建てを中心とした街並みとなっている。そのため、いざマイホームを購入しようとした場合、それなりの予算を確保しなければ住むことは難しい。
そういった意味で、栗平駅のコスパは住宅の広さを重視するか否かによって判断が分かれる。前述の坪単価だけを見ると多少割安に見えなくもないが、マイホームの候補地として検討する際はこの辺りの事情も勘案した方が良いだろう。
1人飯スポット(★☆☆☆☆)
栗平駅の周辺は、駅の至近から区画整理された住宅街が広がっている。一切のゴチャゴチャ感を配した閑静な雰囲気である一方、飲食店の数は非常に少ない。基本的には自炊するスタイルになるが、どうしても外食したい場合は乗換駅である「新百合ヶ丘駅」で済ませるしかない。
駅の北側、改札から徒歩2分の場所で営業するとんかつ屋「大将」。マンションの1階でとんかつ屋が営業しているのは少々珍しい。街の構造的に、飲食店が出店できる場所が少ないのかもしれない。
周辺住民に愛されるつけ麺屋「栗木台 大勝軒」。外観はぱっと見、普通の戸建てにしか見えない。食べログ評価3.43(2023年8月現在)の良さげなラーメン屋だが、栗平駅からの距離は徒歩20分。駐車場は広いので、車で来店しよう。
娯楽(★☆☆☆☆)
栗平駅の周辺は、区画整理の施された閑静な住宅街となっている。娯楽施設は無い。「ほぼ」無いというレベルではなく、本当に「何もない」。
かつて、この街には「湯快爽快くりひら」というスーパー銭湯が存在していたが、残念ながら2023年4月7日(金)を以って閉店となってしまった。
休日は大人しく家で過ごすか、新百合ヶ丘、多摩センター等の主要駅まで足を延ばそう。
ステータス(★★★★☆)
東京都民「「栗平」ですか。落ち着いた住宅街ですよね(よくは知らないけど適当に言っとこ)。」
川崎市民(田舎寄り)「良いところですね(小金持ちなのかもな。。)」
新百合ヶ丘住民「近いですね!(栗平か、たいしたことないな!笑)」
前述の通り、栗平駅にマイホームを構えるためにはそれなりの予算が必要となる。街並みも非常に綺麗であるため、世間から見たステータス性はそれなりに高い。
知名度に関してはさほど高くないものの、多摩ニュータウン方面に詳しくない都民でも名前くらいは知っているはずだ。
ただし記事タイトルにもある通り、あくまでも高級住宅街の「雰囲気が漂っている」に過ぎないため、真の高級住宅街である「新百合ヶ丘駅」には逆立ちしても敵わない。
何も無い駅前と不完全なステータス性には目をつぶり、美しい街並みに等身大の満足感を抱いて毎日を過ごすのが、正しい栗平スタイルである。