嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:3.2 / 5.0
- 交通利便性 ★★★★★
- 住居費のコスパ ★★★★☆
- 1人飯スポット ★★★★☆
- 娯楽 ★☆☆☆☆
- ステータス ★★☆☆☆
目次
「高津駅」の住みやすさ ~交通利便性と住居費のコスパに恵まれたおじさんに優しい街~
「高津駅」は、東急田園都市線の各駅停車駅。
交通利便性と住居費のコスパに恵まれた、おじさんに優しい街である。
住みやすい(住みたい)ところ
- 県境に近いため、交通利便性が良い。
- 駅の西側に警察署があることから、比較的治安が良い。
- 地価が大きく伸長しており、将来性有。
住みにくい(住みたくない)ところ
- ブランド路線の沿線駅であるが、富裕層(お金持ち)や高級住宅街のイメージがない。
- 駅周辺に娯楽施設がほぼない。
- 多摩川沿いのため、洪水に対する防御力が弱い。
参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」
参考:川崎市HP「洪水ハザードマップ(高津区版)(多摩川/浸水深)」
交通利便性(★★★★★)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:43分(乗り換え1回)
- 新宿駅:32分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:21分(乗り換え無し)
- 横浜駅:35分(乗り換え2回)
- 川崎駅:31分(乗り換え1回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「高津駅」の交通利便性は良好。
都心の主要ターミナル駅までの所要時間は20分~40分程度。物理的に東京へ近い立地であることから、通勤のしやすさは県内でもトップクラスだ。
県内の主要駅である「横浜駅」「川崎駅」へも行きづらいわけではないのだが、そちらへ向かうよりも田園都市線のみでアクセスできる「渋谷駅」の方が近い。
川崎市の駅ではあるものの、休日の外出先を含めた生活圏は、むしろ東京都内であると言っても差し支えないだろう。
住居費のコスパ(★★★★☆)
高津駅(たかつえき)の直近の地価は、公示地価の平均が34万9666円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は115万5922円/坪、前年比は+2.72%の上昇です。
川崎市高津区の最新公示地価は平均38万7696円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均128万1642円/坪です。前年からの変動率は+2.64%です。
※上記は「土地代データ」の「高津」「川崎市高津区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく高津駅周辺の平均坪単価は115万5922円。
川崎市高津区全体の平均坪単価128万1642円と比べると、1割ほど安い。
前年からの変動率は+2.72%と高い。それ自体は高津区全体についても同じ傾向にあるのだが、高津駅の変動率は区内の平均値と比較しても、それを若干上回る水準にある。
川崎市高津区は、東急田園都市線とJR南武線を沿線とするエリア。地価の上昇を引っ張るのは両路線が交差する「溝の口(武蔵溝ノ口)駅」であり、区内の平均を大きく上回る地価を誇っている。
溝の口(みぞのくち)の現在の地価は、公示地価の平均が61万4111円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は203万0119円/坪、前年比+4.32%の上昇です。
注目したい事柄として、高津駅の相場は上記の「溝の口(武蔵溝ノ口)駅」だけでなく、隣駅である「二子新地駅」や、ローカル路線、JR南武線の沿線駅「武蔵新城駅」よりも低く抑えられている。
二子新地(ふたこしんち)の現在の地価は、公示地価の平均値が48万8000円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は161万3223円/坪であり、変動率は+3.50%の上昇です。
武蔵新城(むさししんじょう)の現在の地価は、公示地価の平均が38万6600円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は127万8016円/坪、前年比は+2.70%の上昇です。
※上記は「土地代データ」の「二子新地」「武蔵新城」のページより引用
双方の駅はそれぞれ「二子玉川駅」「武蔵小杉駅」という有力駅に近いという強みがあるものの、これらの駅へは高津駅からでもストレス無くアクセスすることが可能だ。
総合的に見て、高津駅は周辺エリア内でもコスパに優れた駅であると評価したい。
1人飯スポット(★★★★☆)
高津駅周辺の飲食店であるが、チェーン店と個人店がバランス良く揃っており、外食環境の充実度は平均以上と言える。
ラインナップもおじさんに優しいお店が多いため、この街に住めば楽しい外食ライフを送ることが可能だ。
駅の南西側で営業する「マクドナルド」。
最寄り駅にこの店があるか否かは、男の外食環境に大きな影響を及ぼす。
駅の南東側では頼れる牛丼チェーン「松屋」が営業中。
ガッツリ食べたい時は定食もおすすめ。
駅の南西側にある「ドトール」。
このチェーンは、こんなご時世でも喫煙ブースを確保しているお店が多い点が嬉しい。
駅の南東側、県道9号沿いに立地する「デニーズ」。
駅から少し距離があるが、落ち着いて食事をしたい時にはおすすめ。
駅の北東側。改札のほど近くで営業する「三崎丼丸」。
東京の下町で40年以上愛されてきた、お持ち帰りの海鮮丼専門店だ。
こちらも駅の北東側にある「つけ麺 豚野郎」。
店名からして、男だけをターゲットとしている姿勢がたまらなく愛しい。
娯楽(★☆☆☆☆)
高津駅の周辺には、残念ながら目立った娯楽施設が見当たらない。
一応、前述したデニーズの裏手に「ラウンドワン」があるが、子連れならまだしも、休日におじさんが一人「スポッチャ」を楽しむとは考えられないので、これは対象外だ。
繰り返しになるが交通利便性は良いので、週末は「渋谷駅」や「二子玉川駅」まで電車で移動するか、隣駅である「溝の口駅(武蔵溝ノ口)」まで足を延ばそう。
駅の南東側、ドラッグストアCREATEと同じ建物に入居するスポーツジム「エニタイムフィットネス」。
ここが高津駅周辺でご紹介できる、唯一の娯楽施設である。
休日や仕事終わりに汗を流す習慣があるアクティブサラリーマンの方は通ってみると良いだろう。
ステータス(★★☆☆☆)
渋谷~二子玉川住民「あ、高津に住んでいるんですね(無関心)。」
二子新地~溝の口住民「近いですね!(あの駅って何も無いよなあ。笑)」
梶が谷~青葉台住民「高津ですか。降りたことはないですねぇ。。(治安とか悪そう)」
高津駅は言わずと知れたブランド路線「東急田園都市線」の沿線駅だ。
同じエリアに属するJR南武線沿線の住民等からすれば十分に高所得層が住む街と言えるのだが、事はそう単純ではない。
と、いうのも高津駅は田園都市線の中では少々特徴が薄い駅であるため、同じ沿線内でのステータスという意味では何とも微妙な位置付けなのである。
それを言ったら隣の「二子新地駅」なんかも下町感丸出しの街並みなのだが、彼らにはオシャレタウン「二子玉川駅」まで歩いて行けるというアイデンティティが存在するので、必ずしも仲間意識があるとは限らない。
なお、高津駅も隣のターミナル駅「溝の口(武蔵溝ノ口)駅」までは徒歩10分程度で移動可能だ。駅の南側に住んでいる場合は、ちょっと盛って「溝の口に住んでいます」と自己紹介すると、いわれのない差別を回避できる。
役に立たない高級住宅街のステータス性など意に介さず、あくまでも生活に影響のある要素を重視して我が道を行くのが、正しい高津スタイルである。