「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:3.2 / 5.0
- 交通利便性 ★★★☆☆
- 住居費のコスパ ★★★☆☆
- 1人飯スポット ★★★★★
- 娯楽 ★★★☆☆
- ステータス ★★☆☆☆
目次
「小田急相模原駅」の住みやすさ ~全長約1kmの商店街を擁する小田急線のベッドタウン~
「小田急相模原駅」は、小田急小田原線の準急・通勤準急停車駅。
全長約1kmの商店街が自慢の、小田急線沿線のベッドタウンである。
住みやすい(住みたい)ところ
- 再開発により駅前の雰囲気が変化。世間一般にいわれるほど治安は悪くない。
- 地価の伸びが堅調。将来性有。
- 各駅停車駅ながら、外食環境が充実している。
住みにくい(住みたくない)ところ
- 「ザ・郊外」の駅であるため、高級住宅街・金持ち・富裕層等のイメージはない。
参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」
交通利便性(★★★☆☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:1時間5分(乗り換え2回)
- 新宿駅:48分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:50分(乗り換え2回)
- 横浜駅:49分(乗り換え1回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「小田急相模原駅」から都内主要駅への通勤時間は1時間前後といったところ。
町田駅や相模大野駅で快速急行に乗り換える手間が発生するのと、都心だけでなく、横浜方面にも出にくい点を考えると交通利便性が良いとは言い難い。
とはいえ時間だけ見ると一般的な許容範囲には収まるため、マイホーム購入の予算に不安があるようなら、この駅に住んで都内へ通勤することを選択肢に入れても良いだろう。
住居費のコスパ(★★★☆☆)
小田急相模原駅(おだきゅうさがみはらえき)の最新の地価は、公示地価の平均が20万9714円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は69万3270円/坪、前年比+2.53%の上昇です。
相模原市南区の最新公示地価は平均23万2642円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均76万9066円/坪です。前年からの変動率は+2.16%です。
※上記は「土地代データ」の「小田急相模原」「相模原市南区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく小田急相模原駅周辺の平均坪単価は69万3270円。
相模原市南区全体の平均坪単価76万9066円と比べて1割ほど安い。
前年からの変動率は+2.53%であり、好調な区内平均を更に上回る伸びを示している。
相模原市南区は小田急線の快速停車駅である「町田」「相模大野」近郊から、運行本数の少ないJR相模線沿線までを擁する自治体であり、同じ区内でも地価の格差が激しい。
「小田急相模原」の地価は平均値をやや下回るものの、駅力としては区内の中間にあると評価できる。
なお、「小田急相模原駅」は治安が悪いことで有名な「座間市」との市境に位置しているということもあり、座間側の隣駅である「相武台前駅」と比べた場合の平均坪単価は1割程度高い水準となる。
相武台前駅(そうぶだいまええき)の現在の地価は、公示地価の平均値が19万0375円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は62万9338円/坪であり、変動率+1.54%の上昇です。
この辺りの事情に鑑みても、小田急相模原駅のコスパは概ね妥当といえるだろう。
1人飯スポット(★★★★★)
小田急相模原は駅前の商業施設と駅周辺の商店街に多くの飲食店があるため、1人飯スポットが非常に充実している。
改札を出てすぐの「ラクアル・オダサガ」には「ドトール」「マクドナルド」「ココス」「ポポラマーマ」といったチェーン店が多数入居。
普段使いできるお店が駅の至近にあるのは重宝する。
もう一つの商業施設「ペアナードオダサガ」では「サイゼリヤ」「大戸屋」「モスバーガー」が営業中。
こちらも駅直結なので、その日の気分によって使い分けると良いだろう。
加えて小田急相模原は男の戦闘糧食「ラーメン」の激戦区であり、街を歩けばバリエーション豊かなラーメン屋さんがたくさん見つかる。
チェーン店での食事が性に合わないお父さんでも、満足な食生活が送れるはずだ。
駅から124mの立地で営業する安定の横浜家系ラーメン「孝太郎」。
トッピング盛り盛りのラーメンが若者に人気。
南口を出てすぐのところにある「町田家」。
同じ名前のお店が町田駅にもあり、多分あっちが本店。
駅の南側で営業するこだわってそうなラーメン店「KEYAKI」。
ぱっと見はラーメン屋に見えないが、食べログの評価は「3.81」と高評価。
※評価は2022年1月現在のもの。
上記以外にも多数のラーメン屋が営業中。
長くなってしまうので後述するが、小田急相模原の商店街にはラーメン以外の飲食店もたくさんある。
とにかく外食先には困らない街だ。
娯楽(★★★☆☆)
個人的なイメージだが、相模原市民はパチンコ好きな人が多く、市内の主要駅周辺や幹線道路沿いには多数のパチンコ屋がある。
小田急相模原もその例に漏れず、駅周辺では2022年1月現在、3軒のパチンコ屋が営業中だ。
まずは駅の南口を出てすぐのところに「Play Spot DRAGON」がある。
画像の看板に記載されている通り、スロットも遊戯可能だ。
前述の「ペアナードオダサガ」にもパチスロ屋「UNO」が入居。
週末はここでパチンコを楽しみ、商業施設内で食事を済ませて帰るというルーティンが想像される。
こちらは駅の西側にある「パチンコロマン」。
記事タイトルに謳った、全長約1kmの「サウザンロード相模台商店街」で営業中。
もう少し健全な休日を過ごしたい方にはスポーツジムがおすすめ。
小田急相模原駅周辺にはそれなりの規模を有するジムが2軒もある。
1軒目は「FASTGYM24」。
サウザンロード商店街の入口近くという好立地にある。
2軒目は「フィットネス&スパ あすウェル」。
名前の通り、お風呂やサウナといった設備が充実しているのが特長。
これら以外の娯楽としては、駅の南側に「お遊び」ができるお店が数件あるが、普通の飲食店やマンションがある区画で営業しているので知り合いに会う可能性高し。
2駅先に行けば繁華街の規模が大きい「町田駅」があるため、そちらまで出向くことをおすすめする。
ステータス(★★☆☆☆)
相模原市民(横浜線・相模線沿線)「小田急相模原ですか。小田急線沿線は便利で羨ましいです」
座間市民「ともだち」
横浜・川崎市民「相模原(笑)」
小田急相模原駅は神奈川県内でもなんとも微妙な立ち位置にあり、その評価は人によって大きく異なる。
交通の便が悪い場所に住んでいる相模原市民から見たら、利便性の違いから「相模大野」や「橋本」に次ぐ評価を受けることもあるが、小田急線沿線在住の座間市民からしたら、1~2駅先の小田急相模原など自分たちに毛が生えた程度の認識だ。
そして横浜・川崎市民からしたら所詮「相模原」。ステータスにこだわる人がこの駅に住むのはおすすめしない。
「小田急相模原駅」探訪
(※探訪内容は2022年1月現在の情報)
土曜日の昼下がり、「小田急相模原駅」で下車。
駅の南口側にある、なんとも殺風景なロータリーに降り立つ。
まずはロータリーを渡ってすぐの「アクト南口一番街商店街」から探訪を開始する。
商店街沿いには飲食店を中心とした多くの商店が軒を連ねており、週末ということもあって人通りもそれなりに確認できた。
しかし、一歩裏路地に入るとシャッターが下り切った悲しげな建物も発見。
これらも昔は何がしかの商店が営業していたのだろうか。。
商店街を通り抜けた先で、美味しいと評判の「ギョウザの萬金」を発見。
店内は近隣住民と思われる多くの客で賑わっていた。
通りを外れて近くの住宅街に入る。
戸建とアパートが混在しているエリアだが、割と閑静な感じで住み心地は結構良さそう。
住宅街のほど近くには、サウナと漢方薬湯が楽しめる「日栄浴場」がある。
残念ながら、筆者が訪れた際は営業時間外のようだった。
日栄浴場から南西方面に歩を進め、ちょうど駅の南側に当たるエリアに来た。
マンションがギュウギュウに建っていたり、飲食店があったりとゴチャつき気味な印象。
画像には映っていないが、前述のお遊びスポットがあるのもこの辺り。
線路を渡り、駅前の中心地に移動。
駅の目の前はちょうど市境になっており、少し南に進めば座間市への入口だ。
駅前には地域のランドマークであるタワーマンションがデカデカとそびえ建つ。
まずは「ラクアル・オダサガ」の上層にある「グランタワー小田急相模原ルソレイユ」。
総戸数:136戸、20階建の大規模マンションだ。
「ペアナードオダサガ」の上層には「ステーションスカイタワー小田急相模原」。
こっちは総戸数:212戸、29階建と更に高い。
おそらくは地元の有力者が住んでいるのだろう。
タワマンを背に、今度は駅の西側へ。
お待ちかね、全長約1kmに渡る商店街である「サウザンロード相模台商店街」へ。
飲食店、日用品店が立ち並び、散歩していて飽きないスポットだ。
どうでもいいが、「アクト南口一番街商店街」で見かけた松屋はこちら側にも店舗を出していた。
商店街から一歩路地に入ると、すぐに戸建が立ち並ぶ住宅街となっていた。
こういった下町らしさは、気取らない街である小田急相模原の特徴をよく映し出している。
住宅街を散歩しつつ、駅の北口側へ移動。
南口は殺風景だったが、こちら側から見ると商業施設やタワマンの存在感があって全然違う駅のような印象を受ける。
県道51号、通称「行幸道路」に沿って北側へ進む。
早くも駅前の雰囲気はどこへやら、一気に田舎感の強い街並みになってきた。
北側にある住宅街の様子。
畑なんかもあって、これぞイメージ通りの「相模原」。。
南側のゴチャゴチャした感じが苦手な方はこちら側に住むと良いだろう。
あんまり見所も無いので駅に戻り、北口の喫煙所で一服して今回の探訪は終了。
活気ある商店街と下町っぽさが魅力の「小田急相模原駅」。
郊外でのマイホーム購入を考えている方は、候補地として検討してみてはいかがだろうか。