嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:3.0 / 5.0
- 交通利便性 ★★☆☆☆
- 住居費のコスパ ★★☆☆☆
- 1人飯スポット ★★★★★
- 娯楽 ★★★★☆
- ステータス ★★☆☆☆
目次
「横須賀中央駅」の住みやすさ ~異国情緒を感じる海軍の街~
「横須賀中央駅」は、京浜急行線の特急・快特停車駅。
戦前から今もなお、東京湾の玄関口を守る海軍の街である。
住みやすい(住みたい)ところ
- 「若松町1丁目地区」にて再開発計画が施工中。将来性有。
- 人口の割に犯罪発生件数は少なめ。治安が比較的良い。
- 自衛隊・米軍の基地があるため、日常的にかっこいい軍艦を見られる。
住みにくい(住みたくない)ところ
- 東京からの距離は遠い!
- 駅前にタワマンがあるものの、お金持ち・富裕層等の印象は薄い。高級住宅街のエリアではない。
- 横浜市民からは「田舎者」呼ばわりされる可能性大。
参考:横須賀市HP「若松町1丁目地区」
参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」
交通利便性(★★☆☆☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:1時間13分(乗り換え1回)
- 品川駅:1時間5分(乗り換え無し)
- 渋谷駅:1時間9分(乗り換え1回)
- 新宿駅:1時間14分(乗り換え1回)
- 横浜駅:35分(乗り換え無し)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「横須賀中央駅」から都内主要駅への通勤時間は1時間超。
京浜急行線の特急・快特の恩恵を受けられるため、世間的なイメージよりは早いかもしれない。
とはいえ都心から遠く離れていることは間違いないため、終電を逃した場合は職場の近くで宿泊する覚悟が必要。
在宅勤務の広がりで潮目が変わる気配もあるが、都内に勤務するサラリーマンがわざわざここを居住地に選ぶことはまれだろう。
住居費のコスパ(★★☆☆☆)
横須賀中央駅(よこすかちゅうおうえき)の現在の地価は、公示地価の平均が31万3428円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は103万6127円/坪であり、前年比+0.56%の上昇です。
神奈川県横須賀市(よこすかし)の最新公示地価は平均13万2962円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均43万9546円/坪で、全国順位は132位です。前年からの変動率は-0.16%で、変動率の全国順位は573位です。
※上記は「土地代データ」の「横須賀中央」「横須賀市」のページより引用
2023年の公示地価に基づく横須賀中央駅周辺の平均坪単価は103万6127円。
神奈川県横須賀市全体の平均坪単価43万9546円と比べると、なんと2.3倍もの差がある。
前年からの変動率は+0.56%と、市内平均がマイナスに陥る中では健闘を見せている。
横須賀市は神奈川県内でも5番目に多い人口を抱える自治体だが、面積の多くを交通利便性の悪い山間の土地が占めている。
商業施設が集積する「横須賀中央駅」周辺の地価が、相対的に高くなってしまうのも無理はないだろう。
しかし、商業地が地価を牽引しているとはいえ、坪100万の土地を買えるのであれば横浜・川崎に住むことも選択肢に入るため、結果として移住候補者から選ばれずに地価が下落している。
横須賀には横浜・川崎には無い魅力があると思うが、コスパという意味では何とも微妙な駅である。
1人飯スポット(★★★★★)
「横須賀中央駅」はチェーン店から個人店まで、1人飯スポットが大量に揃っている。
ペデストリアンデッキの下には安定のお蕎麦屋さん「えきめんや」。
そして「魚屋さんの新鮮回転寿司」。
海が近いから海鮮もおいしそうだ。
駅からほど近い立地に佇む「餃子の王将」。
ガッツリ食べたい人におすすめ。
駅の東側にはバリエーション豊かな定食メニューを楽しめる「松屋」。
「横須賀中央駅」には、なんと2店舗もある。
横須賀と言ったらやっぱりカレー。
カレー専門店「ベンガル」を訪れれば、本格的な味に満足すること間違い無しだ。
そして男の食べ物「ラーメン」。
「横須賀中央駅」周辺はラーメンの激戦区となっており、数多くのラーメン屋が鎬を削っている。
画像の「ラーメン神豚」は二郎系のボリューミーなラーメンを提供しており、地元の若者達に愛されている。
家系ラーメンを楽しめる「きたくり家」。
店名が示す通り、本店は北久里浜にあるようだ。
駅前のメインストリートを駅の北西に向かって進めば、「てんや」「いきなりステーキ」「やよい軒」といったチェーン店が連なる。
この街に住んでいる限り、嫁がメシを作ってくれなくても外食先には困らない。
娯楽(★★★★☆)
「横須賀中央駅」周辺は特徴として、パチスロ屋が多数点在している。
神奈川県に多数展開しているパチスロ店「AVIVA」。
画像のお店の隣には前述のラーメン屋「きたくり屋」があり、AVIVAのグループ会社らしいから驚きだ。
「AVIVA」のほど近くにあるパチスロ店、「SEVEN」。
「横須賀中央駅」はパチスロも激戦区だ。
駅の北西側には、米軍関係のミリタリーグッズやスカジャンを取り扱う店舗が集まる「どぶいた通り」がある。
好みは分かれるかもしれないが、横須賀ならではの雰囲気を味わうことができるスポットだ。
駅の北側に少し歩いた先にある「三笠公園」では、日露戦争の殊勲艦である記念鑑三笠を見ることができる。
男心をくすぐる、何ともワクワクするスポットである。
ステータス(★★☆☆☆)
世間が横須賀に対して抱いているイメージは、一言で言うと「田舎」である。
実際には横浜市も下の方は立派な田舎なのであるが、金沢区との境界にはマーチとニッコマくらいの心理的な溝があると思っておいた方がいい。
ちっぽけな他人の評価なんて気にせず、海のような広い心で笑って受け流そう。
「横須賀中央駅」探訪
(※探訪内容は2021年12月現在の情報)
土曜日の昼下がり。横須賀中央駅で下車。
駅を降りて早々に道行く外国人の多さに驚く。米軍施設で働いている人たちが街に出てきているのだろう。
横須賀中央駅の中心地は、海側である駅の東側。
東口改札を出てすぐのペデストリアンデッキからは、綺麗に整備されたメインストリートを望むことができた。
駅の西側はこんな感じ。
大型商業施設「横須賀モアーズシティ」に人々が集まっていた。
ちなみに横須賀中央駅の西側はおもいっきり山であるため、駅目の前の道路から坂が始まる。
いわゆる住宅地はこちら側なので、横須賀中央で戸建を持つのであれば坂道への適応が必要。
駅前のメインストリートを北西側に進む。
アーケード街にはアメリカ人にもウケそうな「BURGER KING」などが営業しており、よく整備された素敵な街並みが続いている。
などと思いつつ一歩路地に入ると、ディープな雰囲気を醸し出すたくさんのスナックを発見。
これぞ神奈川県の郊外という感じで、変な安心感に浸る。
順調に歩みを進め、前述の娯楽スポット「どぶいた通り」に入った。
期待を裏切らない個性的な店舗の数々に目を引かれる。
一目にかましてる感じのデザイン。
東京でこんなの着てるやつとすれ違ったら、確実にヤンキーだと思って警戒する。
横須賀中央では、不動産屋も米軍の住宅ニーズに対応中。
外国人の賃貸仲介なんて大手はあまりやりたがらないので、横須賀の街の不動産屋は今後も長く生き残っていけそう。
どぶいた通りを通り抜けて海沿いに出ると、一転して小奇麗な商業施設「COASKA」が出現。
この辺りはどちらかというと、汐入駅や横須賀駅の領域に当たるエリアだ。
「COASKA」の近くから望むオーシャンビュー。
遠くに見える海上自衛隊のイージス艦らしき艦影が、少年の心を呼び覚ます。
どぶいた通りに沿って来た道を戻り、前述の「三笠公園」に向かう。
趣のある入り口なんかもあって、良い雰囲気。
公園の奥に進むと、日露戦争の英雄「東郷平八郎」の石像が迎えてくれた。
数年ぶりに訪れたが、何度来てもきれいな場所だと思う。
家族連れが周囲を楽しそうに散歩する中、一人記念艦三笠を激写。
かつて国家存亡の危機を救った戦艦。ただただカッコイイ。
三笠の傍らから望む猿島。
やっぱり海っていいよね。。
よく見ると、三笠公園の周辺には大型のマンションが結構ある。
願わくば、老後はこんなところで静かに暮らしたいものだ。
名残を惜しみつつ、三笠公園を後にして帰路に就く。
途中で「娯楽の殿堂」なる施設を発見。
カラオケやダーツを楽しめるようだが、看板の印刷?がズレているのがすごく気になる。
飲み屋の連なる「千日通り」を進む。
この街は至る所に灰皿が置いてあり、喫煙者に優しい。
今時珍しく、女に媚びていないところが好印象。
探訪の締めは前述のラーメン屋「ラーメン神豚」の小ラーメンを頂く。
これぞ男飯。
男の暮らしやすい街、横須賀中央駅にお越しの際は是非ご賞味あれ。