「古淵駅」の住みやすさ ~商業施設に囲まれた横浜沿線の優等生~

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「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。

総合おすすめ度:2.8 / 5.0

  • 交通利便性   ★★☆☆☆
  • 住居費のコスパ ★★★☆☆
  • 1人飯スポット ★★★★★
  • 娯楽      ★★★☆☆
  • ステータス   ★☆☆☆☆

「古淵駅」の住みやすさ ~商業施設に囲まれた横浜沿線の優等生~

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「古淵駅」は、JR横浜線の各駅停車駅。

商業施設に囲まれた、横浜沿線の優等生である。

 

住みやすい(住みたい)ところ

  • 駅徒歩圏内にフードコートを擁する大型商業施設が複数存在。外食環境に優れる。
  • 地価は順調に上昇。将来性有。
  • 駅周辺に繁華街が無いため、比較的治安が良い。

住みにくい(住みたくない)ところ

  • ローカル路線の沿線駅であるため、都心へのアクセスが悪い。
  • 高級住宅街・金持ち・富裕層等のイメージはなし。ステータス性には期待できない。

参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数

 

交通利便性(★★☆☆☆)

主要駅へのアクセス

  • 東京駅:1時間14分(乗り換え2回)
  • 新宿駅:51分(乗り換え1回)
  • 渋谷駅:56分(乗り換え1回)
  • 横浜駅:39分(乗り換え無し)

※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出

出典:ジョルダン

「古淵駅」の交通利便性は、残念ながら優れているとは言い難い

比較的神奈川県寄りのターミナル駅である「新宿駅」「渋谷駅」までは50分弱。「東京駅」に至っては乗り換えを2回もおこなった上で、1時間10分以上かかる。

JR横浜線は東神奈川駅から八王子駅までを東西につなぐ路線であり、東京方面へのアクセスはあまり良くない。古淵駅から都心へ向かう際は、小田急線の通る「町田駅」か、東急田園都市線の走る「長津田駅」での乗り換えを要する。

かと言って横浜駅へのアクセスが良いかと言われると決してそうでもなく、こちらへ向かう際も40分弱の時間がかかる。ちなみに正確に言うと、JR横浜線の沿線に横浜駅は存在しない。上記の例では直通のため「乗り換え無し」となっているが、東神奈川駅止まりの列車に乗った場合は、一駅先の横浜駅へたどり着くために京浜東北線へ乗り換える羽目になる。

古淵駅を永住の地に選ぶ際は、定年まで過酷な通勤に耐える覚悟をしておくべし。

 

住居費のコスパ(★★★☆☆)

古淵(こぶち)の現在の地価は、公示地価の平均が19万7555円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は65万3076円/坪、前年比は+1.94%の上昇です。

相模原市南区の最新公示地価は平均23万2642円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均76万9066円/坪です。前年からの変動率は+2.16%です。

※上記は「土地代データ」の「古淵」「相模原市南区」のページより引用

2023年の公示地価に基づく古淵駅周辺の平均坪単価は65万3076円

相模原市南区全体の平均坪単価76万9066円と比べると1割ほど安い。

前年からの変動率は+1.94%であり、区内全域の水準には及ばないものの、好調な推移を示している。

相模原市南区は小田急線の快速停車駅である「町田」「相模大野」近郊から、運行本数の少ないJR相模線沿線までを擁する自治体であり、同じ区内でも地価の格差が激しい。

JR横浜線の沿線に所在する古淵駅は、その中でも中位程度の位置付けといったところだ。

なお、古淵駅を最寄り駅とする住所でも、駅の北側は東京都町田市、西側は相模原市中央区アドレスとなる。それぞれの平均地価を見ると、古淵駅は町田市においては下位、中央区においては上位に位置する駅であると評価できる。

東京都町田市(まちだし)の最新公示地価は平均24万8905円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均82万2828円/坪で、全国順位は58位です。前年からの変動率は+0.72%で、変動率の全国順位は332位です。

相模原市中央区の最新公示地価は平均16万8418円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均55万6756円/坪です。前年からの変動率は+2.15%です。

※上記は「土地代データ」の「町田市」「相模原市中央区」のページより引用

ここまでの情報を総合的に勘案すると、古淵駅のコスパはごくごく標準的と言えるだろう。あとは好みの問題なので、後述する一人飯スポットの充実度等を魅力に感じるようであれば、マイホーム購入エリアの候補に加えてみると良い。

 

1人飯スポット(★★★★★)

古淵駅周辺は大型のショッピングセンターが集積しており、そこのテナントとして多くの飲食店が入居している関係で外食環境は非常に充実している

まずは駅前にデカデカと所在する「イオン相模原ショッピングセンター」。目ぼしいものだけでも以下の飲食店が入居中。

  • マクドナルド
  • サイゼリヤ
  • 吉野家
  • バーミヤン
  • サンマルクカフェ
  • リンガーハット

 

前述したイオンの隣にある「イトーヨーカドー古淵店」。こちらでもそれなりに多くの飲食店が営業中だ。

  • 餃子の王将
  • タリーズコーヒー
  • バーガーキング
  • はなまるうどん

 

駅から国道16号線沿いまで少し歩くことになるが、古淵には「ニトリモール相模原」も存在する。

イオン・ヨーカドーと若干ラインナップが被る点が気になるが、家具を買うついでに食事も済ませられるので重宝する。

  • リンガーハット
  • モスバーガー
  • はなまるうどん
  • サンマルクカフェ
  • びっくりドンキー
  • 築地銀だこ

 

ショッピングセンター内のお店以外では、改札の目の前に「松屋」がある。テナントの飲食店はショッピングセンターの営業時間に合わせて早めに閉店するため、帰りが遅いサラリーマンにとっては貴重な存在だ。

 

駅前には松屋以外にも「ココイチ」「東秀」「ジョナサン」「コメダ」「ドトール」が所在。これら飲食店達のおかげで、ショッピングセンターで家族連れに囲まれて食事するのが億劫な方にも優しい環境が用意されている。

 

ニトリモールのある国道16号線沿いに目線を戻すと、こちらには「ケンタッキー」「ピザハット」に加えて「くら寿司」まである。この街に住めば、少なくとも外食環境については充実した暮らしが約束されることになるだろう。

 

娯楽(★★★☆☆)

主観を交えた話だが、相模原市民はパチンコ好きな人が非常に多い

古淵の住民もその例外では無く、駅周辺や国道16号線沿いを中心に、何と4軒ものパチンコ屋が存在している。

 

まずは駅前にほど近い立地に2軒。「ニュードラゴン」と「グロウ」が営業中。

前者は駅舎の隣という一等地にあり、いかにパチンコが市民権を得ているかを窺い知れる。

 

国道16号線沿いにある「グランドキコーナ」と「ピーアーク」。

後者の方は駅から多少距離があるため、家の場所によっては車か自転車で行くことになるだろう。

 

パチンコ以外の娯楽についてだが、一応、駅の周辺に「ブックオフ」と「ハードオフ」があるので、丁度よい暇つぶしにはなる。

 

あまり知られていないが、相模原市はブックオフ創業の地でもある。

古淵には同社の本社があるので、興味があれば立ち寄ってみると良いだろう。

 

ステータス(★☆☆☆☆)

相模原市民「たまに行きますよ。色々あって便利な街ですよね。」

東京23区民「こぶち?ああ、相模原ですか。ちょっと遠いですね。。」

横浜・川崎市民「相模原(笑)」

古淵駅は前述のように多くの商業施設が集まっていることから、同じ相模原市民からの評価はそれなり高い。市内の中心地である「相模大野」「橋本」には遥かに及ばないものの、それに次ぐ「小田急相模原」「東林間」辺りのエリアとは人気が拮抗するエリアだ(それでも小田急線沿線の方が若干上だが)。

ローカル路線駅の宿命として、東京都民、特に23区に住む層からの知名度は絶望的に無いので、居住地の話題になったらおとなしく「相模原です。。(半笑い)」と答えた方が良い。JR相模線沿線等の陸の孤島(相模線住民の方、ごめんなさい)と一緒にされるのは不本意かもしれないが、彼らからすれば相模原市という時点で「田舎」以上でも以下でもない。

同じ理由で、横浜・川崎市民からは高確率で下に見られるため、ステータスを気にするようならこの街に住むのは避けた方が無難。

駅前で何でも揃うという利便性を感じつつ、極力、相模原に引きこもってのどかな毎日を送るのが、古淵駅に住む者の正しいスタイルである。

 

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