「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:2.8 / 5.0
- 交通利便性 ★★★★★
- 住居費のコスパ ★★★★☆
- 1人飯スポット ★☆☆☆☆
- 娯楽 ★★☆☆☆
- ステータス ★★☆☆☆
「宿河原駅」の住みやすさ ~何もないけど都会に出やすい川沿いの住宅地~
「宿河原駅」は、JR南武線の各駅停車駅。
何もないけど都会に出やすい、川沿いの住宅地である。
住みやすい(住みたい)ところ
- 「登戸駅」周辺の再開発が功を奏し、地価が上昇中。将来性有。
- 再開発とは異なるが、一応、橋上駅舎化の計画有。
- 駅周辺に繁華街が無く、比較的治安が良い。
住みにくい(住みたくない)ところ
- 街の雰囲気は基本、田舎。富裕層(お金持ち)が住む高級住宅街のイメージはなし。
- 多摩川沿いのため、万一、氾濫した場合は水害に遭う可能性有。
交通利便性(★★★★★)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:42分(乗り換え1回)
- 新宿駅:27分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:35分(乗り換え1回)
- 横浜駅:34分(乗り換え1回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「宿河原駅」の交通利便性は良好。
都内の主要駅である「新宿駅」「渋谷駅」までは30分前後、「東京駅」にも40分程度でアクセスできる。
川崎駅から立川駅までを東西につなぐJR南武線沿線の駅から都心へアクセスする際は、ターミナル駅を経由して別路線に乗り換えることになる。「宿河原駅」に最も近いターミナル駅は「登戸」であるため、基本的には小田急線を使って多摩川を渡る機会が多くなるだろう。
住居費のコスパ(★★★★☆)
宿河原駅(しゅくがわらえき)の直近の地価は、公示地価の平均値が24万6571円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は81万5112円/坪、変動率+1.62%の上昇です。
川崎市多摩区の最新公示地価は平均27万2800円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均90万1818円/坪です。前年からの変動率は+1.44%です。
※上記は「土地代データ」の「宿河原」「川崎市多摩区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく宿河原駅周辺の平均坪単価は81万5112円。
川崎市多摩区全体の平均坪単価90万1818円と比べると1割ほど安い。
前年からの変動率は+1.62%であり、区内全域の上昇率と比較しても好調な推移を示している。
「登戸駅」の周辺は2023年3月現在、再開発が進行中であるため、「宿河原駅」の地価もその影響を受けて優秀な伸びを見せている。
なお、川崎市多摩区はJR南武線と小田急線の沿線を中心とするエリアだが、傾向として、両路線が交差する「登戸駅」に近い駅ほど地価が高い。一方で、「宿河原駅」は後述するように駅周辺の商業施設充実度が極端に乏しいため、「登戸駅」まで2駅の「稲田堤駅」や「久地駅」よりも相対的に地価が低くなっている。
宿河原駅をマイホーム購入地の選択肢に加えれば、結果としてコスパの良い住宅を取得できる可能性が高まるだろう。
1人飯スポット(★☆☆☆☆)
宿河原駅は、駅周辺の商業施設充実度が少々寂しい。
いや、ほぼ「何もない」と言った方が適切かもしれない。
外食環境については、乗換駅として利用するであろう登戸駅の再開発に期待するしかない。
駅のほど近くには「キッチンオリジン」が立地。
忙しいサラリーマンの夕食に重宝する。
幹線道路である鹿島田須賀線沿いには「吉野家」が営業中。
駅の南側に少し歩く必要があるため、北側に住む住民には少々利用しづらい。
同じく、鹿島田須賀線沿いにある「ジョナサン」。
駅の南側に少し歩く必要が(以下略)。
娯楽(★★☆☆☆)
宿河原駅の周辺にはパチンコ屋等の雑多な施設が無い。良く言えばクリーン、悪く言えば味気の無い街だ。
最寄りのターミナル駅である登戸駅も、2023年3月現在はあまり娯楽施設が揃っていないため、刺激のある生活を送りたい場合は都心か川崎駅へアクセスするか、最初から他に駅に住んだ方が良い。
駅の南側徒歩1分に立地する「宿河原浴場」。
個人的にはスーパー銭湯の方が好きだが、こういった昔ながらの銭湯を愛する方にとっては嬉しい施設だ。
こちらも駅の南側、駅徒歩5分の場所にある「宿河原ゴルフセンター」。
朝の5時から営業しているため、出勤前にひと汗流したいアクティブサラリーマンの方におすすめ。
ステータス(★★☆☆☆)
東京23区民「しゅくがわら?(知らない)」
神奈川県民「しゅくがわら?(聞いたことはある(ような気がする))」
宿河原駅に限った話ではないが、武蔵溝ノ口駅以西のJR南武線各駅停車駅はとにかく存在感が無いため、知名度に関しては期待しない方が良い。
住んでいる場所を聞かれた際は、相手の居住エリアに応じて以下のように回答しよう。
- 相手が東京都民⇒「南武線の宿河原駅。多摩川を渡ってすぐのところです。」
- 相手が神奈川県民⇒「登戸の隣にある、宿河原と言う駅です。」
- それ以外⇒「川崎市の田舎の方です(笑)。」
生活の質には何の影響も及ぼさないステータスは脇にそっと置き、堅実に毎日を送るのが、正しい宿河原スタイルである。