「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:4.0 / 5.0
- 交通利便性 ★★★★★
- 住居費のコスパ ★★★★★
- 1人飯スポット ★★★☆☆
- 娯楽 ★★★☆☆
- ステータス ★★★★☆
目次
「梶が谷駅」の住みやすさ ~起伏のある街並みが続く多摩田園都市の玄関口~
「梶が谷駅」は、東急田園都市線の各駅停車駅。
起伏に富んだ街並みが続く、多摩田園都市の玄関口である。
住みやすい(住みたい)ところ
- 高級住宅街として富裕層(お金持ち)からも人気。将来性有。
- 駅周辺は閑静な開発分譲地であり、治安が良い。
- 川崎市高津区内では地価が抑えられており、コスパに優れる。
- 再開発とは異なるが、交通広場が設けられる等、駅周辺が整備されている。
住みにくい(住みたくない)ところ
- サラリーマン向けの飲食店や、娯楽施設の充実度は普通程度。
- 田園都市線沿線のため、通勤ラッシュに巻き込まれる可能性高し。
参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」
参考:川崎市HP「川崎市と東急電鉄の主な取り組み事例(参考)」
交通利便性(★★★★★)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:47分(乗り換え1回)
- 新宿駅:36分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:25分(乗り換え無し)
- 横浜駅:38分(乗り換え2回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「梶が谷駅」の交通利便性は良好。
巨大ターミナル「渋谷駅」まで直通という東急田園都市線の特長を活かし、都心の主要駅へスムーズにアクセスできる。
ただし、通勤ラッシュに巻き込まれることはほぼ確定なので、痴漢おじさんに間違われないよう注意。
住居費のコスパ(★★★★★)
梶が谷駅(かじがやえき)の現在の地価は、公示地価の平均が24万9250円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は82万3966円/坪であり、前年比は+1.38%の上昇です。
川崎市高津区の最新公示地価は平均38万7696円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均128万1642円/坪です。前年からの変動率は+2.64%です。
※上記は「土地代データ」の「梶が谷」「川崎市高津区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく梶が谷駅周辺の平均坪単価は82万3966円。
川崎市高津区全体の平均坪単価128万1642円と比べると、3.5割ほど安い。
前年からの変動率は+1.38%であり、高津区の全体平均には及ばないものの、上昇率についても堅調な伸びを見せている。
川崎市高津区は、東急田園都市線とJR南武線が交差する「溝の口(武蔵溝ノ口)駅」を中心とする地域で、都内へのアクセスの良さから幅広い世代の人気を集めるエリアだ。
梶が谷駅周辺の地価が相対的に低く抑えられているのは、東京都からの距離が物理的に遠いこと、バス便のエリアを多く抱えていること、駅周辺の商業施設がパッとしないこと等が要因と考えられるが、正直そうした事情を加味してもお得感は高い。
上昇率が示す通り将来性もあるため、相場観さえ間違えなければ十分狙い目のエリアといえるだろう。
1人飯スポット(★★★☆☆)
梶が谷駅の1人飯スポット充実度は「普通」。
数はそれなりにあるのだが、一部は国道246号線のロードサイドに位置しているため、駅周辺だけを見ると物足りないかもしれない。
改札のほど近くでは、「松屋」と「モスバーガー」が横並びで営業中。
ちなみに画像に写る「マイカリー食堂」は松屋フーズの別ブランド。
同じく改札近くで営業する「ドトール」と「タリーズ」。
ガラス張りの小洒落た外観に、どことなく東急っぽさを感じる。
駅の南側にある「翔太」。
ラーメン屋にしては珍しく、ビルの2階が入口。
安定のお蕎麦屋さん「増田屋」。
こっちも駅の南側で営業中。
駅の西側にあるラーメン屋「薫風」。
駅前から国道246号線へ抜ける道の途中にある。
国道246号線のロードサイドには、「マクドナルド」と「かつや」がある。
どちらもサラリーマンに人気の店だが、少々駅から遠いのが難点。
娯楽(★★★☆☆)
梶が谷駅の周辺にはパチンコ等の定番施設が無いが、「サウナ」と「ゴルフ練習場」というサラリーマンの楽園がある。
好きな人にとっては嬉しい環境だ。
国道246号線沿いのホテル梶ヶ谷プラザ内にある「サウナ梶ヶ谷プラザ」。
駅から10分ほど歩くのと、値段が少々お高めなのが玉に瑕。
駅徒歩5分の場所にある「アルバゴルフクラブ」。
この恵まれた立地で140ヤードの練習場を設けているのは好印象。
上記の2施設に比べるとインパクトが弱いかもしれないが、国道246号線沿いには一応「ブックオフ」もある。
家から近い場合は重宝するだろう。
ステータス(★★★★☆)
東京都民「田園都市線の駅ですよね(それくらいしか知らない)」
神奈川県民「へぇ~、お金持ちなんですね(よくは知らんけど、田園都市線だし無難にそう言っとこ。。)」
梶が谷駅はブランド路線「東急田園都市線」沿線の駅であるため、東京・神奈川での知名度はそれなりにある。沿線のイメージも相まって、お金持ち寄りの評価を受けることも多いだろう。
しかしながら駅周辺に商業施設が少ないため、基本的に住民以外が下車することは無い。こうなると、前述したなんとなくのイメージでステータスを計られることになるので、大抵の場合は、毒にも薬にもならない無難な反応を示されることになる。
ステータスを過度に自慢するでも、卑下するでもなく、毎日を自然体で地道に生きるのが、梶が谷住民のスタイルである。
「梶が谷駅」探訪
(※探訪内容は2022年4月現在の情報)
新緑が新生活の訪れを感じさせる小春日和の土曜日、「梶が谷駅」で下車。
改札を出たところが陸橋の上という不思議な状況に、とりあえずどっちに進むべきか迷う。
改札を出て右、すなわち駅の南側を進路に定め、探訪をスタート。
梶が谷は東急によって開発された「多摩田園都市」の玄関口とされる場所であり、駅周辺は東急が開発した小奇麗な街並みが広がる。
開発から数十年が経過した現在でも、街路樹や公園が整備された街の雰囲気を好むファンは多い。
「梶が谷駅入口」の交差点を渡り、住宅街の中にある「梶ヶ谷第1公園」へ。
土曜日ということもあり、子供連れを中心に何組かの住民が公園を訪れていた。
公園近くの坂を上り、区画が整備された分譲地の中に入る。
戸建住宅の立ち並ぶ美しい住宅街が広がり、とっても住みやすそうな雰囲気。
外観を見る限り注文住宅が中心で停まっている車も高級車が多く、住民の生活水準は高そう。
これだけ見るとよくある開発分譲地のようだが、特徴的なのは記事タイトルにもあるとおり「起伏の激しさ」。
横浜市内の急坂に比べれば緩やかな方だが、場所によっては駅から自宅まで何回かのアップダウンを繰り返すことになるので注意が必要。
住宅街を離れ、駅の北西側へ移動。
車の爆走する国道246号線を歩道橋で渡る。
歩道橋の上からは、前述の「ホテル梶ヶ谷プラザ」の外観が確認できた。
1995年(平成7年)3月オープンとのことだが、看板なんかは若干レトロな雰囲気。
歩道橋を下り、駅北西側の住宅街に入る。
こっちは南側とは異なり、道も狭くてモロ整備されていない住宅地といった印象。
同じ駅の周りでここまで雰囲気が違うのも珍しいが、アップダウンが激しい点は南側と同じだ。
住宅街の中に佇む「身代り不動尊」の建物。
この記事がバズることを心の中で仏様にお願い。。
再び国道246号線を渡り、前述の「アルバゴルフクラブ」へ。
遠めの画像で恐縮だが駐車場も広く、良さげな雰囲気。
2階席まである打席から、住民が思い思いのクラブでボールをかっとばしていた。
ゴルフ練習場を後にし、出発時とは逆の北側から駅前に戻る。
先ほど紹介した飲食店群があるのはこちら側だ。
駅前のドトールに立ち寄り、アイスコーヒーで一服して探訪を終える。。
コスパと交通利便性等、住環境のバランスが良い多摩田園都市の入口、「梶が谷」。
どんな人にも住みやすい街なので、是非一度訪れてみて欲しい。