「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:2.6 / 5.0
- 交通利便性 ★★★☆☆
- 住居費のコスパ ★★★☆☆
- 1人飯スポット ★★☆☆☆
- 娯楽 ★☆☆☆☆
- ステータス ★★★★☆
「五月台駅」の住みやすさ ~これといって何も無い小田急多摩線の玄関口~
「五月台駅」は、小田急多摩線の各駅停車駅。
これといって何も無い、小田急多摩線の玄関口である。
交通利便性(★★★★☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:57分(乗り換え2回)
- 新宿駅:38分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:42分(乗り換え2回)
- 横浜駅:57分(乗り換え2回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「五月台駅」の交通利便性は普通。
都心の主要ターミナル駅である「新宿駅」「渋谷駅」まで40分前後、「東京駅」へは1時間弱のアクセスだ。
「五月台駅」は支線である「小田急多摩線」の沿線駅であるため、基本的には本線への接続駅である「新百合ヶ丘駅」での乗り換えが必須となる。新百合ヶ丘の隣駅であることから、一見すると支線の中では比較的交通利便性が優れているようにも見えるが、事はそう単純ではない。
多摩線沿線では、終点の新宿駅まで直通する「通勤急行」なる電車が運行しており、この影響により五月台駅の交通利便性は同急行の停まる「栗平駅」より劣り、支線の奥側に位置する「はるひ野駅」とは大差が無い水準となっている。
主要駅へのアクセス(栗平駅)
- 東京駅:52分(乗り換え1回)
- 新宿駅:34分(乗り換え無し)
- 渋谷駅:37分(乗り換え1回)
- 横浜駅:57分(乗り換え3回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
主要駅へのアクセス(はるひ野駅)
- 東京駅:59分(乗り換え2回)
- 新宿駅:40分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:43分(乗り換え1回)
- 横浜駅:1時間3分(乗り換え2回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
多摩線沿線の住民以外にはあまり知られていない事実であるため、移住を検討する際は上記の事情も考慮に入れた方が無難といえる。
住居費のコスパ(★★★☆☆)
五月台駅(さつきだいえき)の最新の地価は、公示地価の平均が19万2000円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は63万4710円/坪であり、前年比+2.00%の上昇です。
川崎市麻生区の最新公示地価は平均25万9825円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均85万8925円/坪です。前年からの変動率は+1.38%です。
※上記は「土地代データ」の「五月台駅」「川崎市麻生区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく五月台駅周辺の平均坪単価は63万4710円。
川崎市麻生区全体の平均坪単価85万8925円と比べると3割ほど安い。
前年からの変動率は+2.00%であり、区内全域の平均値を大きく上回る伸びを示している。
川崎市麻生区は小田急線・小田急多摩線の沿線を中心としたエリアであり、中心地である「新百合ヶ丘駅」の周辺は、富裕層の多く住む「高級住宅地」として知られている。
区内平均の坪単価が高いのは、この高級住宅地の存在が全体の水準を引き上げていることが要因であるため、五月台駅の地価水準自体は区内全体で見ても平均よりやや上位といったところだ。
なお、似たような環境である前述の「栗平駅」や「はるひ野駅」と比べて、地価水準に大きな差は無い。多摩線沿線への居住を考えている場合は、これらの駅も含めて物件を探すと選択肢が広がるだろう。
総合的に見て、五月台駅のコスパはごくごく平均的な評価だ。
1人飯スポット(★★☆☆☆)
五月台駅の周辺は、区画整理の行き届いた美しい住宅街となっている。閑静で落ち着いた雰囲気が魅力的である反面、飲食店の数は少々心許ない。外食したい場合は、乗換駅である「新百合ヶ丘駅」で済ませることが多くなるだろう。
駅の南側、改札から徒歩1分の場所で営業する「モスバーガー」。
飲食店が少ないこの街において、駅前で利用できる貴重なお店だ。
駅南西側のロードサイドにあるファミレス「オリーブの丘」。
ピザやパスタ等のイタリアンが気軽に楽しめる。
駅東側の幹線道路、通称世田谷通り沿いには「吉野家」がある。
五月台の駅前からは結構歩くので、車での来店も検討しよう。
娯楽(★☆☆☆☆)
五月台駅の周囲には娯楽施設がほとんど無い。
何をするにも隣駅の新百合ヶ丘まで出向くことが必要な環境であるため、こればっかりは素直に諦めるしかないだろう。
五月台駅唯一の娯楽施設としてご紹介するのは、スポーツクラブ「ルネサンス」だ。
温浴施設やサウナが完備されており、24時間営業している。この街に住むことになったら、積極的に利用してみよう。
ステータス(★★★★☆)
東京都民「お住まいは五月台ですか。いいところですね(あれ、五月台ってどこだっけ?)。」
新百合ヶ丘住民「五月台!近いですね!(^^)(勝ったな 笑)」
ここまでご紹介してきた通り、五月台駅の周辺は閑静な住宅街を中心とした落ち着いた街並みが広がっている。個々の住宅も小奇麗なものが多く、ステータス性はまずまずのレベルだ。
知名度に関してはさほど高くないものの、少なくとも住んでいることを卑下するような街ではないといえる。ただし、本当の高級住宅街である隣駅「新百合ヶ丘駅」には逆立ちしても敵わないので注意。
小うるさい商業施設が少ないことをあえてメリットと捉え、地味ながらあったかい街の雰囲気に満足感を抱いて毎日を過ごすのが、正しい五月台スタイルである。