嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:3.6 / 5.0
- 交通利便性 ★★★☆☆
- 住居費のコスパ ★★★☆☆
- 1人飯スポット ★★★★★
- 娯楽 ★★★★☆
- ステータス ★★★☆☆
「相模大野駅」の住みやすさ ~政令市相模原が誇る郊外中核駅~
「相模大野駅」は、小田急線の快速急行停車駅。
政令市相模原が誇る、郊外中核駅である。
住みやすい(住みたい)ところ
- 市内の中核駅であるため、商業施設が充実している。
- 地価が上昇しており、将来性有。
- 旧伊勢丹跡地にて、住商複合の再開発によるタワーマンション建設が進行中。今後の発展が期待される。
住みにくい(住みたくない)ところ
- 駅北側は繁華街となっており、治安が微妙。
- 相模原アドレスのため、富裕層(お金持ち)や高級住宅街などのイメージに乏しい。
参考:野村不動産HP「プラウドタワー相模大野クロス – 住商複合一体開発」
参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」
交通利便性(★★★☆☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:1時間1分(乗り換え1回)
- 新宿駅:42分(乗り換え無し)
- 渋谷駅:44分(乗り換え1回)
- 横浜駅:40分(乗り換え1回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「相模大野駅」の交通利便性は、ごくごく平均的。
都心の主要ターミナル駅である「新宿駅」「渋谷駅」へは約40分、「東京駅」へも1時間ほどでアクセスできる。
「相模大野駅」は小田急線の快速急行停車駅であるため、郊外の割には都心へのスムーズなアクセスが可能な環境にある。
県内の主要駅である「横浜駅」へも、決して近いわけでは無いものの、通勤時間としては許容範囲内。勤める会社の転勤範囲が東京・神奈川エリアくらいであれば、どこに配属されてもそれなりの所要時間で通勤できるだろう。
住居費のコスパ(★★★☆☆)
相模大野(さがみおおの)の最新の地価は、公示地価の平均が32万5454円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は107万5882円/坪、前年比は+2.41%の上昇です。
相模原市南区の最新公示地価は平均23万2642円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均76万9066円/坪です。前年からの変動率は+2.16%です。
※上記は「土地代データ」の「相模大野」「相模原市南区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく相模大野駅周辺の平均坪単価は107万5882円。
相模原市南区全体の平均坪単価76万9066円と比べると4割ほど高い。
前年からの変動率は+2.41%であり、全体としても好調な南区の平均値を上回る水準を誇っている。
相模原市南区はブランド路線の一つである「小田急線」の他、都心へのアクセスが微妙な「JR横浜線」、運行本数の少ない「JR相模線」の沿線地域を包含する自治体であり、同じ区内と言えども地価に結構な格差がある。
その中で相模大野駅は、小田急線の快速急行停車駅という恵まれた交通条件にあり、商業施設の充実度でも市内屈指の規模を誇る。こうした事情から、南区内の他の地域と比較して地価水準が大きく突出するのも無理はないといえるだろう。
なお、相模大野駅は相模原市南区内最大の駅であるが、実は区内で最も地価が高いのは、東京都内の駅である「町田駅」近郊のエリアだ。
町田駅(まちだえき)の現在の地価は、公示地価の平均値が75万1416円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は248万4022円/坪、変動率は+1.30%の上昇です。
上記には町田市内の地価データが含まれており、かつ、商業地の地価が大きく影響しているため単純比較はできないが、町田駅近郊の地価と比べれば、一駅下った相模大野駅に住むことはそれなりにコスパの良い選択といえる。
「町田の物件は高くて手が出ないが、快速急行停車駅の利便性は譲れない。。」
いくつかの物件を見ていく中でこんな状況に陥るようであれば、マイホームの候補地として検討してみよう。
1人飯スポット(★★★★★)
相模大野駅は、駅前エリアを中心に多くの商業施設が集積している。それらのテナントとして少なくない数の飲食店が入居しているため、外食環境の充実度は市内屈指を誇る。
まずは相模大野のランドマークたる駅ビル「相模大野ステーションスクエア」。ファミリーや女性向けの印象が強い施設だが、サラリーマンでも入りやすい以下の飲食店が営業中。
- カフェ・ド・クリエ
- EXCELSIOR CAFFE
- とんかつ和幸
- ドトールコーヒーショップ
- マクドナルド
- 洋麺屋 五右衛門
続いて、2013年に開業した大型複合施設「ボーノ相模大野」。集客の勢いは駅ビルに押され気味だが、男性向けの飲食店はこっちの方が多い。
- すき家
- タリーズコーヒー
- 松のや
- ケンタッキーフライドチキン
- サンマルクカフェ
- 天丼てんや
- はなまるうどん
- 松屋
- リンガーハット
前述の2施設よりは少々規模が劣るが、駅前にある「JOYMORE’S SAGAMIONO」の中にも以下の飲食店が入居中。これら複合施設の中だけでも日常で使いたい飲食店の大半が揃っているので、外食派のお父さんにとっては何とも恵まれた環境といえる。
- スシロー
- サイゼリヤ
- ゴーゴーカレー
相模大野駅周辺の飲食店は、複合施設のテナントのみではない。
駅の南西側には男性に人気の定食屋「やよい軒」が営業中。言わずもがなだが、ごはんのおかわりは自由なので気の済むまで食べるといい。
駅の南東側、通称ハナミズキ通り沿いには「ガスト」がある。相模大野は駅西側の方が栄えているため、東側に住む人にとっては重宝するお店だ。
相模大野は男の食べ物、「ラーメン」のラインナップも納得の充実度を誇る。
駅の南西側に少し歩いた先にある「ラーメン二郎」。あえて詳しくは解説しないが、来店する際はマナーを守ろう。
相模大野のメインストリート、通称「コリドー街」沿いに立地する「武骨屋」。定番の横浜家系ラーメンが楽しめる。
コリドー街から一本外れた「キャンパス通り」沿いには「揚州商人」がある。メニューが豊富なお店だが、個人的なおすすめは担々麺と豚玉ラーメン。
娯楽(★★★★☆)
相模原市民の娯楽といえば、なんといっても「パチンコ」である。
市内各地の駅前や幹線道路沿いには、それこそコンビニに匹敵するとも思わせる数のパチンコ屋が乱立する環境だ。
そんな「パチンコ王国相模原」の中心地である相模大野も勿論例外では無く、今日も街には「ジャラジャラきゅい~ん!」というハッピーなBGMが響いている。
前述の商業施設 JOYMORE’S SAGAMIONO の中に、パチンコ屋「ザ シティ」とスロット屋「ベルシティ」が入居している。MORE’Sの中にはカラオケ屋やネットカフェもあるため、その気になれば半日くらいは暇をつぶせる。
コリドー街沿いの一等地にあるパチンコ「UNO」。一駅下った「小田急相模原駅」にも同じ店舗があり、この辺りでは定番のお店だ。
駅の西側にある大規模店舗「ピーアーク」。駐車場もあるため、車で訪れる際はおすすめ。
パチンコ以外の施設についてであるが、相模大野駅にはスポーツジムも存在する。
前述した「ボーノ相模大野」の5階にてスポーツクラブ「メガロス」が営業中。規模は結構大きく、お風呂やサウナもちゃんとある。
駅の南東側にはスポーツクラブ「ANY TIME FITNESS」がある。自宅の方面が近かったり、車で通いたい場合はこちらの方が便利だろう。
駅の南側へ結構歩いた先にある昔ながらの銭湯「旭湯」。住宅街の中でひっそりと営業する、味のある佇まいだ。
目ぼしい娯楽施設のご紹介は以上。駅の規模を考えると、欲を言えばスーパー銭湯や打ちっぱなしも欲しいところで、総合的には今一歩といったところだ。
相模大野に住みながらアクティブな日常を送りたい場合は、車を購入して行動範囲を広げてみるのが良いだろう。
ステータス(★★★☆☆)
相模原市民「相模大野に住んでいるんですか!お金持ちなんですね!」
東京23区民「いいところですね(遠いなぁ。。)」
横浜・川崎市民「相模原(笑)」
駅前に大規模商業施設とタワーマンションを有する相模大野は、市内でいえばピラミッドの頂点に君臨する駅だ。市内の他の駅に住む人と話す際は、時にお金持ちのような評価を受けることもあるだろう。
しかしながら、最近はリニア開通のニュースに沸く「橋本駅」によって、その地位が徐々に脅かされているのも事実。商業施設の賑わいなんかは既に橋本の方が優位であるため、このパワーバランスは近い将来に逆転する可能性が高い。
小田急線の快速急行停車駅であるため都内での知名度は高いが、抱かれる印象は9割方「遠いですね」くらいだ。
また、相模原市民の宿命として、横浜・川崎市民からは高確率で下に見られる。ステータスが気になるようであれば、同じ小田急線沿いでも町田駅以北に住んだ方が、精神衛生上快適に暮らせるだろう。
生産性の無いマウントの取り合いからは一歩距離を置き、「郊外の割には便利」という主張し過ぎない満足感に浸って暮らすのが、正しい相模大野スタイルである。