「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:3.4 / 5.0
- 交通利便性 ★★★☆☆
- 住居費のコスパ ★★★☆☆
- 1人飯スポット ★★☆☆☆
- 娯楽 ★★★★★
- ステータス ★★★★☆
目次
「宮前平駅」の住みやすさ ~湯けむりが人々を引き寄せる金持ち路線のオアシス~
「宮前平駅」は、東急田園都市線の各駅停車駅。
自然豊かなと住環境と天然温泉が自慢の、金持ち路線のオアシスである。
住みやすい(住みたい)ところ
- ブランド路線「東急田園都市線」の沿線駅であるため、金持ち・富裕層が集まる高級住宅街に住まうステータスが得られる。
- 駅徒歩圏内のスーパー銭湯「宮前平源泉湯けむりの庄」が最高。
- 地価の伸びが堅調。将来性有。
- 住宅街がメインで駅周辺に繁華街がないため、治安が良い。
住みにくい(住みたくない)ところ
- 飲食店、特に男性が気軽に入れるチェーン店が少なく、選択肢が限られる。
参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」
交通利便性(★★★☆☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:53分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:32分(乗り換え無し)
- 新宿駅:43分(乗り換え1回)
- 横浜駅:41分(乗り換え1回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「宮前平駅」の交通利便性は「普通」。
各駅停車しか止まらないこともあり、都心まで出るには30分~50分程度の時間を要する。
日常的に出かけるとなると、乗り換え無しでアクセスできる「渋谷」が中心になるだろう。
住居費のコスパ(★★★☆☆)
宮前平駅(みやまえだいらえき)の直近の地価は、公示地価の平均が26万8666円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は88万8154円/坪、前年比+1.26%の上昇です。
川崎市宮前区の最新公示地価は平均28万1142円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均92万9397円/坪です。前年からの変動率は+1.25%です。
※上記は「土地代データ」の「宮前平」「川崎市宮前区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく宮前平駅周辺の平均坪単価は88万8154円。
川崎市宮前区全体の平均坪単価91万9397円と比べ若干安いが、ほぼ同水準だ。
前年からの変動率は+1.26%であり、こちらについても区内平均と同程度の伸びを見せている。
急行停車駅の「鷺沼駅」を始めとする川崎市宮前区は、その住環境の良さからファミリー層を中心に人気を集めている。
広い範囲に住宅地が広がっているエリアだが、鉄道に関してはほぼ田園都市線に依存しているため、バス便の物件も結構多いのが特徴だ。
宮前平駅周辺で駅近の立地を希望する場合、坪単価は平均を上回る120~130万円くらいが相場になるだろう。
マイホームを購入する際は大まかな相場観で判断せず、町名単位で周辺の成約事例を調べないと、コスパの悪い物件を掴む可能性が高いので注意が必要。
なお、隣駅である「宮崎台駅」とはライバル関係にあり、しばしばどっちが住みやすいかを比べられる。
正直、街の雰囲気は似たようなものだが、地価の平均は1駅分都心寄りの宮崎台に軍配が上がるので、念のためご紹介しておく。
宮崎台駅(みやざきだいえき)の直近の地価は、公示地価の平均が27万7250円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は91万6528円/坪、前年比は+1.21%の上昇です。
1人飯スポット(★★☆☆☆)
残念ながら、宮前平駅の1人飯スポット充実度は高くない。
スーパーやコンビニ、百円ショップ等の生活施設は一通り揃っており、決して暮らしにくいわけではないのだが、供給の方向性が主婦層に寄り過ぎているためか、男性が気軽に立ち寄れる店は少なめだ。
駅の至近にあるファーストフード店「FRESHNESS BURGER」。
筆者は入店したことすらないので比較するのはお門違いだが、正直マックの方が嬉しい。
駅から240mの場所に立地しているハワイアンダイニング「ラ・オハナ」。
きっと美味しいのだろうが、おじさんにはなんだか小洒落過ぎている印象。。
ハワイアンのすぐ近くには「バーミヤン」がある。
圧倒的な安心感。もし私がこの街で暮らすなら、この店の常連になるに違いない。
駅南側の線路沿いには、居酒屋チェーンがひっそりと軒を連ねる一角が存在する。
飯を食うには微妙だが、時にはしっぽりと飲みに行ってみるのも良いかもしれない。
娯楽(★★★★★)
宮前平駅には、県内に誇るスーパー銭湯「宮前平源泉湯けむりの庄」がある。
施設の素晴らしさもさることながら、宮前平駅から徒歩4分という立地から交通利便性が抜群。
休日には周辺住民以外も多く訪れる人気スポットだ。
銭湯以外の娯楽だと、宮前平駅の周辺はスポーツジムが結構充実している。
愛好家の方にとっては、選択肢が複数あるので嬉しい。
駅のほど近くにあるスポーツジム「フィットネスクラブ ティップネス」。
建物の規模が大きく、施設内には人工温泉もあるとのこと。
尻手黒川道路沿いにある「ANYTIME FITNESS」。
こっちは駅から徒歩6分ほど歩く必要があるが、24時間年中無休を謳っているので、平日仕事終わりにも通いたいビジネスマンにはおすすめ。
宮前平駅周辺には他に目立った娯楽施設が無いが、前述のスーパー銭湯「宮前平源泉湯けむりの庄」の存在が大きすぎるので、駅の娯楽充実度としては上位に評価したい。
ステータス(★★★★☆)
東京都民「宮前平ですか。田園都市線にお住まいなんですね。」
神奈川県民(田舎寄り)「お金持ちなんですね!宮前平の銭湯はたまにいきますよ!」
「宮前平」は天下のブランド路線「東急田園都市線」の駅であるため、東京都民からもそれなりに良いイメージを持たれている。
前述の「宮前平源泉 湯けむりの庄」の存在感もあって、各駅停車駅の割には訪れた経験がある人も多い。
自慢できるほどかと言われると微妙なところだが、少なくとも住んでいるのを馬鹿にされるような駅ではない。
「宮前平駅」探訪
(※探訪内容は2022年1月現在の情報)
寒風吹きすさぶ日曜日の昼下がり。宮前平駅で下車。
駅の南側に降り立つと、早速、駅から遠い住宅街と鉄道を結ぶバスのロータリーが目に入った。
ロータリーには謎のモニュメントなんかもあってオシャレな雰囲気。
石碑に何かが書いてあったが、土で汚れているためかうまく読み取れなかった。
近くの建物から撮影した駅南側の様子はこんな感じ。
宮前平駅の南には幹線道路「尻手黒川道路」が通っており、日曜日ということも相まって結構な交通量が確認できた。
駅前を離れ、尻手黒川道路を東に進む。
突如現れた横浜家系ラーメンの看板に期待が膨らむが、残念ながら1.4km先とのこと。
そのまましばらく進むと、マンションの1階部分で営業する「すき家」を発見。
余計なお世話だが、ロードサイドにしてはいささか駐車場が狭すぎる印象。
かつて営業していたパチンコ屋「パーラーワールド」が足場に囲まれていた。
ネットから透ける「1パチ」「4パチ」の文字から哀愁が漂う。
画像は2022年1月に撮影したものだが、休業なのか、閉店なのかは不明。
幹線道路を逸れ、住宅街に入る。
沿線最強の仲介会社「東急リバブル」の電柱広告が、自らの縄張りを示すかのように存在感を放つ。
緩やかな坂道が続く住宅街に、4~5階建てを中心としたアパートやマンションが立ち並ぶ。
道路の幅員は余裕を持って確保されており、東急の街づくりらしい美しい雰囲気が一帯を包む。
先ほど「緩やかな坂道」とご紹介したが、このエリアは幹線道路から300mほど進むととたんに傾斜が急になる。
不動産屋をやっていると、「その物件はネットで見たので大丈夫です」というお客様もいらっしゃるが、同じ住所・丁目の土地でも坂の有無や日当たりといった「物件の個別性」は大きく異なる。
ネットの情報のみでは相場感を見誤る可能性があるので、マイホーム探しをおこなう際は、可能な限り現地を見に行くことをおすすめする。
坂の頂上まで上がると、「CREATE」「くら寿司」「イオン」等の店舗が目に入った。
周辺に住んでいる住民にとっては、日常の買い物や外食の度に坂を上り下りしなくても良いので重宝するはずだ。
住宅街の散歩を終え、今後は宮前平駅の北側へ移動。
幹線道路から離れているため、こっちは比較的ほのぼのとした雰囲気。
駅北口からすぐの場所に、不自然な空き地を発見。
2022年7月に「インドアテニススクール」がオープンするらしい。
※2024年1月現在、「テニススクール・ノア川崎宮前平校」が営業中。
スポーツジムの充実度から見て、この街の住民は運動が好きそうなのできっと流行るだろう。
綺麗に整備された街路樹の植わる坂道を上り、探訪の最終目的地へ。
目指すのは勿論、記事前半で紹介した「あの場所」である。
徒歩4分の道のりを経て、スーパー銭湯「宮前平源泉湯けむりの庄」に到着。
まるで旅館のような、高級感ある佇まいにテンションが上がる。
ライトアップされた入り口を通り、いざオアシスの中へ。。
ここから先は是非ご自身で体験してみて頂きたい。
落ち着いた住環境と湯けむりのテーマパークが生活を豊かにする街「宮前平」。
マイホーム探しのご参考になりましたら幸いです。