「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:4.0 / 5.0
- 交通利便性 ★★★★★
- 住居費のコスパ ★★★★★
- 1人飯スポット ★★★★★
- 娯楽 ★★☆☆☆
- ステータス ★★★☆☆
目次
「武蔵中原駅」の住みやすさ ~堅実なファミリーに好まれるムサコの隣駅~
「武蔵中原駅」は、JR南武線の快速停車駅。
堅実なファミリーに好まれる、武蔵小杉の隣駅である。
住みやすい(住みたい)ところ
- 周辺駅に比べて地価が抑えられており、教育費等でお金のかかるファミリー層も物件を買いやすい。
- 駅周辺に大した繁華街がないため、比較的治安が良い。
住みにくい(住みたくない)ところ
- 住宅街のため人口が多く、朝の通勤ラッシュがそれなりにキツイ。
- 高級住宅街・金持ち・富裕層等のイメージはなし。隣駅である武蔵小杉駅の住民からは下に見られる可能性有。
参考:神奈川県警HP「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」
交通利便性(★★★★★)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:30分(乗り換え1回)
- 渋谷駅:26分(乗り換え1回)
- 新宿駅:31分(乗り換え1回)
- 横浜駅:22分(乗り換え1回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「武蔵中原駅」の交通利便性は良好。
使える路線はJR南武線のみだが、超巨大ターミナル「武蔵小杉駅」まで1駅3分という立地であるため、都心にも横浜にも30分程度でアクセス可能。
東京・神奈川を中心に展開している会社に勤めているなら、どこの営業所や店舗に配属されてもスムーズな通勤ができるはずだ。
住居費のコスパ(★★★★★)
武蔵中原駅(むさしなかはらえき)の現在の地価は、公示地価の平均が38万8375円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は128万3884円/坪、前年比は+2.61%の上昇です。
川崎市中原区の最新公示地価は平均60万0911円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均198万6485円/坪です。前年からの変動率は+3.44%です。
※上記は「土地代データ」の「武蔵中原」「川崎市中原区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく武蔵中原駅周辺の平均坪単価は128万3884円。
川崎市中原区全体の平均坪単価198万6485円と比べると、3~4割ほど安い。
前年からの変動率は+2.61%であり、区内平均には及ばないものの堅調な伸びを示している。
川崎市中原区は、商業施設の集積する「武蔵小杉」を中心に、「新丸子」「元住吉」「向河原」といった「ムサコの隣駅」が存在するが、武蔵小杉駅からの物理的な距離が若干遠く、ブランド力も微妙な「武蔵中原」はこれらの駅に比べると人気が無い。
とはいえ交通利便性については大差ないことを考えると、武蔵中原駅はコスパが優れていると評価できる。
ブランドにこだわりが無いのであれば、積極的に物件を探すべきエリアと言える。
1人飯スポット(★★★★★)
武蔵中原駅は、一人飯スポットが大量にあることも魅力の一つだ。
しかもその多くが駅の周辺に集中しているため、帰りに立ち寄りやすいのも嬉しい。
まずは改札を出てすぐの複合施設「Beans」の中に、男ウケのする飲食店が6店舗も入居している。
特にこだわりが無ければ、毎日の夕食を全てここだけでまかなうことも可能だ。
「Beans」の1階では「やよい軒」「すき家」「とんかつ和幸」が営業中。
どれもしがないサラリーマンがよく行くお店で重宝する。
2階には「サイゼリヤ」「マック」「すし屋 銀蔵」がある。
休日に家族連れで外食したい時にも便利だ。
「Beans」以外にも、駅周辺に「餃子の王将」「ジョナサン」「ココイチ」「らあめん花月」「なか卯」といったチェーン店が一通り揃っている。
外食メインの食生活を送っている男性には、とっても住みやすい街と言っていい。
娯楽(★★☆☆☆)
武蔵中原駅には目立った娯楽施設が少ない。
巨大ターミナル駅の隣駅にありがちなことだが、休日出かける際は隣駅(武蔵小杉駅)へ一駅分移動する住民が多いため、あまり需要が無いのだろう。
駅徒歩2分の立地にある「オークラ武蔵中原店」。
武蔵中原駅周辺のパチスロ店はここ1軒のみだ。
駅の北側には24時間営業のジム「BLUE FITNESS 24」がある。
娯楽とはちょっと違うが、自宅の最寄り駅にジムがあることを重視するビジネスマンにはおすすめ。
駅徒歩6分の場所で営業している「フィッシング中原」。
「サラリーマンの趣味といえば、釣りとゴルフ!」という、古き良き大企業にお勤めの方には憩いの場になるかもしれない。
インドア派の方向けにはネカフェ「自遊空間」がおすすめ。
ビリヤードやダーツ、カラオケなんかもあるので、家族や友達と楽しむのも良いだろう。
家の近所でわざわざネカフェにいくのはちょっと。。という節約志向のお父さん向けに「BOOK OFF」もある。
駅から5分ほど歩くが、古本を買って家で読めば休日をリーズナブルに過ごせる。
ステータス(★★★☆☆)
東京都民「武蔵中原?へぇ~(印象が無い)」
武蔵小杉住民「私は武蔵小杉に住んでいます(●´ิ∀´ิ●)ドヤァ」
「武蔵中原」は一言で言うと「影が薄い」駅だ。
川崎市にあまり詳しくない人と話す際は、武蔵小杉とは反対側の隣駅である「武蔵新城」とよく混同される。
武蔵小杉の住民からは高確率でドヤ顔をお見舞いされると思うが、彼らは大多数の神奈川県民にも同じ接し方をしているので特に気にする必要はない。※個人の感想です
金にならないステータスなど気にせず、利便性とコスパにこだわって生きるのが武蔵中原スタイルである。
「武蔵中原駅」探訪
(※探訪内容は2022年1月現在の情報)
土曜日の昼下がり。武蔵中原駅で下車。
住宅街の駅らしく、駅の南側は大して広くも無い道路が通るほのぼのとした雰囲気。
駅のほど近くにあるゲームセンター「ジョイランド中原」の脇を通りすがる。
実にレトロな雰囲気。築何年くらいなのだろうか。。
幹線道路「中原街道」を南西方面に進む。
街道沿いには病院や学習塾が多く、子供のいるファミリー層が多く住んでいるのだろう。
中原街道から1歩入ると住宅街だ。
戸建もあるにはあるが、マンションの多さが目立つところはさすが人口密度の高い川崎市といったところ。
この辺りは住宅街の中でも、ちょこちょこと飲食店が営業している。
近所に住んだ際は、こうした個人店に通ってみるのも面白いかもしれない。
東側にデカデカとそびえ建つ武蔵小杉のタワーマンション群。
住民はコスパを重視して武蔵中原を選んでいるのだろうが、こうもはっきり見えると資本主義社会の格差を感じずにはいられない。
住宅街を散歩し終わり、今度は駅の北側へ。
南側とは打って変わって、南武沿線道路を爆走する車の列が駅前感を醸し出す。
北側は飲食店も若干ディープな感じ。
夜は住民が一杯ひっかけに集うのだろう。
南武線の線路の下で営業する「北一倶楽部」。
スープカレー、つけ麺、ジンギスカンと、若干コンセプトが渋滞している印象を受ける。
駅北側の中原街道沿いに「肉のハナマサ」を発見。
自宅でおいしいお肉を食したいときに便利なお店だ。
今やタバコの吸えないコーヒーショップと化した「コメダ珈琲店」を華麗にスルーし、帰宅。
交通利便性、地価のコスパ、一人飯スポットが三拍子揃った駅、「武蔵中原」。
マイホームの候補地として、興味のある方は一度訪れてみて欲しい。