「マンションを買うなら60㎡にしなさい」書評・感想 ~迷えるマイホーム購入者に気付きを与える良書~

マンションを買うなら60㎡にしなさい

不動産屋の選ぶおすすめ本紹介とは?

「不動産の本って何を読めばいいの?」「試しに買って読んでみたけど、内容が思っていたのと違った。。」

そんなあなたのお金と時間を守るため、「どんな人が読むべき本なのか?」を不動産屋が3分でご紹介するコンテンツである。

今回は迷えるマイホーム購入者に気付きを与える良書である「マンションを買うなら60㎡にしなさい」をご紹介します。

 

概要

「マンションを買うなら60㎡にしなさい」は、マンション購入を控える一般消費者が、物件を選ぶうえでの判断基準となる知識を得ることのできる良書。

内容のメインテーマはタイトルの示す通り、著者の提唱する「60㎡論」に関するものだが、都心周辺の「おすすめエリア」や「資産価値が落ちにくい間取り」など、㎡数以外の一般的なチェックポイントも解説されている。

初めて物件を購入する方が気になる「住宅ローンの特徴」や「不動産会社の選び方」など、購入時の注意点も解説されているため、これ一冊でマンション購入に関する一通りのポイントを学ぶことが可能だ。

 

この本を読むべき人

「マンションを買うなら60㎡にしなさい」を読むべき人

  • 初めてのマイホーム購入を控える中で、対象を「マンション」と決めている方
  • 売却する時に損をしたくない、とにかく「資産価値重視」で物件を選びたい方
  • いくつかの物件を内覧したものの、どういったマンションが良いのかを見失っている方

最もこの本を読むべきなのは、「初めてのマンションの購入を検討している消費者」、いわゆる「一次取得層」に当たる方だ。

前述した通り、マンション購入に関する一通りの知識を学べるため、物件を選ぶ際の判断基準となる知識を効率よく得ることができる。

本書は前提として「マンションを購入する方」に向けて書いているため、多くの人が最初にぶつかる壁である「戸建とマンションどっちが良いか?」という疑問には答えていない。その意味で、既に購入対象をマンションに絞っている方に向いている。

また、著者の唱える「60㎡論」の根幹にあるのは、広さを妥協することでより多くの人から需要のある物件を所有することなので、マイホームの「資産価値」を重視する方は是非手に取ってみて欲しい。

最後に、既にいくつかの物件を内覧したものの、どういったマンションが良いのかを見失っている方には特におすすめしたい。

以下の内容などは、物件を選ぶ際の「迷い」を無くすに当たって大いに参考になるはずだ。

・「今、損しないマンションの「3条件」」

・「マンション探しを成功させる戦略的「妥協」とは?」

・「「頭金は2割入れればよい」は絶対ではない」

※上記は「マンションを買うなら60㎡にしなさい」の目次より引用

 

特に2番目の「マンション探しを成功させる戦略的「妥協」とは?」では、多くの方がぶつかる「希望条件の見直し」について、「何かを選び、何かを捨てる」ことの大切さと、「妥協してもよい2つのポイント」が紹介されている。

物件探しに迷っている方は要チェックだ。

私がお手伝いしたお客様の中にも、選り好みした条件を全てを満たす物件に巡り合えず、妥協を迫られる方が多くいらっしゃいます。妥協できずにいつまでも探し続けるのは論外ですが、「妥協しても良い条件」と「妥協してはいけない条件」は明確に区別するようにしましょう。

鹿児島 二郎

 

著者の紹介

「マンションを買うなら60㎡にしなさい」の著者である後藤一仁(ごとうかずひと)氏は、1989年から30年以上、常に顧客と接する第一線での不動産実務全般に携わってきた専門家であり、現在は株式会社フェスタコーポレーションの代表取締役を務める人物だ。

公認不動産コンサルティングマスターと、宅地建物取引士の資格を保有している。

首都圏を中心に不動産の購入、売却、賃貸、賃貸経営サポートなど、今まで12,000組以上の対面個別面談を行い、成約件数は6,000件以上。

本書で紹介されている「60㎡論」は、多くの顧客との取引実績から生まれた信頼のおける理論だ。失敗しないマイホーム購入を実現するための貴重なバイブルとして、本書はこれからも多くの方に読み継がれていくことだろう。

 

まとめ

  • 本書を読むことで、マンション購入を控える一般消費者が、物件を選ぶうえでの判断基準となる知識を得ることができる。
  • 購入対象をマンションに絞っている方、マイホームの「資産価値」を重視する方、どういったマンションが良いのかを見失っている方におすすめ。
  • 著者は不動産の専門家として6,000件以上の成約実績があり、その経験に裏打ちされた「60㎡論」を実践することは、失敗しないマイホーム購入を実現するための助けとなる。

不動産も金融商品の一種である以上、「資産価値」が維持されるか否かは、マイホーム購入を検討する際の重要な判断要素になります。

この記事をご覧いただいた皆様が、理想のマイホームを手に入れられることを願っています。

 

鹿児島 二郎

 

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