「マイホームパパに優しい街探訪記」とは?
嫁のためでも、子供のためでもなく、「働くお父さん」の視点で街の住みやすさを解説する。そんなコンテンツである。
総合おすすめ度:4.2 / 5.0
- 交通利便性 ★★★★☆
- 住居費のコスパ ★★☆☆☆
- 1人飯スポット ★★★★★
- 娯楽 ★★★★★
- ステータス ★★★★★
「新百合ヶ丘駅」の住みやすさ ~ブランド路線で存在感を放つお金持ちの街~
「新百合ヶ丘駅」は、小田急線の快速急行停車駅。
ブランド路線で存在感を放つ、お金持ちの街である。
住みやすい(住みたい)ところ
- 駅周辺は高級住宅街。富裕層(お金持ち)としてのステータスを実感できる。
- 地価が伸長しており、将来性有。
- 駅周辺は閑静な環境で治安が良い。
- 新百合ヶ丘~あざみ野間における横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸計画と、これを見据えた駅周辺の再開発計画有。実現すれば利便性の向上が期待できる。
住みにくい(住みたくない)ところ
- 地価が同じ麻生区内で突出しており、コスパが劣る。
交通利便性(★★★★☆)
主要駅へのアクセス
- 東京駅:49分(乗り換え1回)
- 新宿駅:31分(乗り換え無し)
- 渋谷駅:32分(乗り換え1回)
- 横浜駅:51分(乗り換え1回)
※平日の午前08:30に目的駅へ到着する際の時間を算出
出典:ジョルダン
「新百合ヶ丘駅」の交通利便性はまずまず。
都心の主要ターミナル駅である「新宿駅」「渋谷駅」まで30分強、「東京駅」にも50分弱でアクセスできる。
新百合ヶ丘駅は小田急線の快速急行停車駅であることから、郊外に位置している割には都心へのアクセスが良い。新宿駅を経由する通勤ルートである場合、同駅は小田急線の始発駅であるため、帰宅時は座って帰ることができる。
総合的に見て、交通利便性は県内でも上位の駅と評価できるので、他の要素が希望条件に合っているようであればマイホームの候補地として積極的に検討してみると良いだろう。
住居費のコスパ(★★☆☆☆)
新百合ヶ丘駅(しんゆりがおかえき)の直近の地価は、公示地価の平均が33万5352円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は110万8604円/坪であり、前年比は+2.13%の上昇です。
川崎市麻生区の最新公示地価は平均25万9825円/m2(2023年[令和5年])、坪単価では平均85万8925円/坪です。前年からの変動率は+1.38%です。
※上記は「土地代データ」の「新百合ヶ丘駅」「川崎市麻生区」のページより引用
2023年の公示地価に基づく新百合ヶ丘駅周辺の平均坪単価は110万8604円。
川崎市麻生区全体の平均坪単価85万8925円と比べると3割ほど高い。
前年からの変動率は+2.13%であり、区内全域の平均値を大きく上回る伸びを示している。
川崎市麻生区は小田急線・小田急多摩線の沿線を中心としたエリアであり、中心地である新百合ヶ丘駅の周辺は、富裕層の多く住む「高級住宅地」として知られている。この高級住宅地の存在が区内全域の坪単価を引き上げているため、新百合ヶ丘駅の地価は、他の区内主要駅と比較しても突出した水準を誇る。
百合ヶ丘駅(ゆりがおかえき)の最新の地価は、公示地価の平均値が24万8181円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は82万0435円/坪、変動率+1.02%の上昇です。
はるひ野駅(はるひのえき)の直近の地価は、公示地価の平均が21万4500円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は70万9090円/坪で過去最高であり、前年比は+2.14%の上昇です。
栗平駅(くりひらえき)の最新の地価は、公示地価の平均値が21万0500円/m2(2023年[令和5年])、坪単価は69万5867円/坪であり、変動率は+1.84%の上昇です。
※上記地価水準は「土地代データ」の「百合ヶ丘駅」「はるひ野駅」「栗平駅」のページより引用
駅前の洗練された雰囲気やステータス性の高さを考慮すると、新百合ヶ丘駅の地価が突出して高いことには一定の合理性があるが、都心主要駅までの所要時間や街区の雰囲気については、小田急多摩線沿線の「はるひ野駅」や「栗平駅」でもそれなりの満足感を得ることは可能だ。
総合的に見て地価のコスパには疑問が残る駅であるため、懐具合に不安がある場合は周辺にある他の駅の物件とも比較検討することをおすすめする。
1人飯スポット(★★★★★)
新百合ヶ丘駅の周辺は前述の通り高級住宅街が広がっており、駅前の飲食店も、余裕のある毎日を過ごすマダム向けのラインナップが目立つ。見た目にはおじさんが呼吸しづらそうな街なのだが、気軽に入れるチェーン店も意外と多い。
駅の南口に隣接する複合ビル「小田急アコルデ新百合ヶ丘I」には以下の飲食店が入居中。
安心感のあるラインナップに、外食予算の少ないお父さんもにっこり。
- 大戸屋
- 箱根そば
- マクドナルド
南口を出て左側に広がる「小田急アコルデ新百合ヶ丘II」には「ケンタッキー」と「ミスタードーナッツ」が入居している。家族へのお土産としても喜ばれる、頼りになるお店だ。
北口改札至近の「小田急アコルデ北館」にも複数の飲食店が入居。南口の両施設と大して離れてもいないのだが、こっちのアコルデにもマックがある。
- マクドナルド
- ジョナサン
- 牛角
- 沼津すし之助
南口側にある大型商業施設「新百合ヶ丘エルミロード」。
オシャレでちょっと高級感のあるお店がひしめいているため、おじさんの普段使いにはアコルデの方が良い。
- しゃぶしゃぶ但馬屋(しゃぶしゃぶ食べ放題)
- 仙台牛たん 青葉
- 寿司鷹(回転寿司)
- いなば和幸(とんかつ)
駅ビル「小田急マルシェ」の中にも少ないながら飲食店が入居している。これら商業施設のテナントだけでも、日常で利用したい飲食店の多くが揃っている環境だ。
- タリーズ
- 箱根そば
長くなりすぎるので詳細は割愛するが、新百合ヶ丘駅の周辺には上記以外にも以下の飲食店が営業している。この駅に住んでいる限り、外食先に困ることはほぼ無いと言っていいだろう。
- 町田家(家系ラーメン)
- 旭川ラーメン 大雪軒
- はま寿司
- くら寿司
- カフェ・ベローチェ
- スエヒロ館(ファミレス)
娯楽(★★★★★)
新百合ヶ丘は洗練された高級住宅地であるが、娯楽施設を始めとした都市機能のラインナップも高いレベルを誇る。お父さん向けの施設もそれなりにあるため、自宅周辺でも充実感のある週末を送ることが可能だ。
駅北口の改札至近で営業するパチスロ屋「ジアス新百合ヶ丘」。
518台(2023年8月現在)の遊技台に加え、駐車場も完備されている。
お金に余裕のあるナイスミドルの趣味といえば、やはり「ゴルフ」。
新百合ヶ丘駅周辺には、ゴルフの打ちっぱなしが2軒も営業している。
1軒目は駅の南側にある「百合ヶ丘カントリー倶楽部」。
広めのパター練習場があるため、グリーン上での立ち回りを苦手とするゴルファーにもおすすめ。
※分かりやすいストリートビューが無かったため、地図でご紹介。
2軒目は駅の北側にある「平尾ゴルフクラブ」。
住所的には東京都稲城市になるが、新百合ヶ丘が最寄り駅だ。
新百合ヶ丘駅の周辺は、お金持ちの街らしくスポーツジムも多い。
まずは駅の南口側にて「コナミスポーツクラブ」が営業中。
充実した温浴施設は会員以外でも都度利用できるため、銭湯としても利用する価値有。施設内には「ゴルフアカデミー」があり、室内でレッスンを受けることもできる。
前述した商業施設、エルミロードの中に入居する「ティップネス新百合ヶ丘」。
こちらも施設内に「ゴルフエリア」なる設備がある。
駅の北側へ少し歩いた先にある「ハイパーフィットネスクラブ新百合ヶ丘」。
もちろん、ゆったりとゴルフが楽しめる「ゴルフレンジ」有。
打ちっぱなしがあることを含めて、とにかくゴルフ好きには嬉しい街だ。
ステータス(★★★★★)
東京都民「知っていますよ。とってもきれいな街ですよね。」
神奈川県民「(ほえ~、お金持ち。。)」
新百合ヶ丘駅は県内でも有数の高級住宅地であり、ステータス性は高い。
都心に直通するブランド路線、小田急線の快速急行停車駅であるため、東京都民の多くが知っている街でもある。住んでいる場所を問われた際も、面倒な細かい説明をする機会は少ないはずだ。
一方で、お金持ちによくある特徴として、同じ新百合ヶ丘駅の住民同士でも住所やマンションのブランドによるマウントの取り合いがおこなわれる場合がある。
不動産営業を生業とする筆者の実体験になるが、中には住所のみならず、「丁目」にもこだわりを見せるお客様も見受けられたほどだ。
日常で繰り広げられるマウントの取り合いに若干の緊張感を抱きつつ、次のラウンドに向けて日々ゴルフの腕を磨き続けるのが、正しい新百合ヶ丘スタイルである。